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番外編5-2

 新商品の売りとしては比較的軽く丈夫な、しかし上級者向けの物程軽くも丈夫でもなく、代わりに多数のデザインやカラーバリエーションを持ち発注を受ければ少々割高だがオリジナルのデザインやカラーも対応というのが売りであり、今回は登山客に見せつつステマをってのが理想なんだが誰にも出会わないな、と言うか狙いが登山始めたばかりの人なんだから初心者向けの山とかハイキングレベルの方が良いような気がする、しかしそうなると今度はスティックも靴も脚絆とかも浮いてしまう、初心者のハイキングレベルだとリュックと水筒、後はウェアくらいが限度でガチに装備揃えるとチグハグさに話題にはなっても悪評にしかなりそうにないか。

 と言うか商品の理想として新たなブランドを入り口に数年で物足りなくなってさらに上を買い換えってのが理想なんだろうな、或いは初心者向けだが物は中級から上級に通用するしある程度場数を踏んだ人の次に手に取って貰う品という感じになる。

そういう意味では多種多様なデザインとバリエーションは売りとして良いような気もする、中身は同じだが外は他と違うを求める奴は居るし例えば映画とかアニメとかとコラボしたデザインを売り出すのも有りだろう、靴なんて服なんて究極的には布とかゴムとか皮だがそこに付加価値を着けて今まで興味の無かった誰かを引き込む、後は百人引き込んで一人二人続けたなら長くても十年とかで使い潰す時も来る、そうなった時に知らないブランドよりは知っているブランド、つまり同じシリーズかその時の経済状況や体力やる気で上か下かにブレても他社に靡く可能性は減る。


 その辺りの販促広報は俺の持ち分だし部所がようやく完成した自社ブランドの直売ショップだ、古い作品とか込みで少し詰めて考えてみるかね? それこそ上手く填まれば上々だし今回の新ブランドは根っこが初めから少し良い物をだ、チャチな作りの物とは格が違うし数量限定ならばコラボ先次第で完パケも夢じゃない。

 絶対ではないし売れ残った時に他と違って在庫としての処理が難しいから博打では有るがそれこそ協賛と言うかスペシャルサンクス的に作品内にも登場させる、映画のキャラとかアイコンがデカデカ書かれた物ではなく少し奇抜の範疇に収まるデザインに落ち着けて主人公とかヒロインとか脇役と同じデザインの道具を揃えたいという客に加えて少し変わったデザインが欲しいというニーズにも合致させる、そういうパターンも有りだし報告書と一緒に企画書提出してみるか。


 どうでも良いことを考えつつもメモだけは残すのはこの一年と半年強で身に付いた社会人としての癖だな、思い付きではあるが思い付きが無ければ企画なんて始まる事すらない、ちょっとしたネタとしてでも書き残しておけば話の種くらあにはなるし化ける可能性は皆無ではない。

 しかし目の前のバカをガイド役は少し間違えたかもだな、気心知れている方が良いだろうと向こうの会社の主導だがペースはこっちに合わせているしルート開拓も請け負う、登山技術の高さは言うまでもだ。

ただ植生とかには疎いらしく割りとレアな野草とかスルーしてるんだよな、本職じゃないから当たり前なんだが、まぁレアとは言え高山植物とか此処にしか生えてないとかじゃ無いから仕方がないのかもしれないな。

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