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縄張り

 さて、昼御飯までまだまだ時間はあるし、薪運びをすすめようか。

 

 持っていくのは斧とリュックだけで良いか、流石に竹銛は邪魔になる、のんびりと森を歩きつつ色々と構想を練っていく。

 とにもかくにもまずは薪の移動、次いで竹の搬入ルートの確保、続けて警戒網の設置、最後に干場の建設の順番で良いだろう。

ツラツラと予定を立てつつ旧拠点と本拠地を行ったり来たりの薪運び、残存量からして明日の昼までには運び終えるだろうな。


 6月を前に大方の準備はできそうだ、とりあえず屋根を作るだけなら2週間もあれば余裕だし盛り土は後からでも問題ない、それこそ周囲を堤防のような土壁で囲むだけでも風通しは悪いだろうが雨は防げる、梅雨にはギリギリ間に合わないかもだが台風が来る前には完成している筈だ。


 さて、休憩も兼ねての昼御飯だ、メニューは焼き干しの炙りと焼き魚。

 そろそろ罠の餌も入れ替えないとだな、今晩にでも魚の頭を持っていくとしよう。

腹も膨れたし、食休みも兼ねて準備を始めよう。


 ロープを適当な木に巻き付けていく、後は竹を割いた物を吊るせば鳴子による警戒網の完成だ。

 作業の合間を埋める休憩がてらのながら作業になるが少しでも進めておけば僅かだが後が楽になる。

どうせ食休み中はあまり激しい作業はできないし、かと言って座りっぱなしというのも能がない何かできる事をしたい。

今回の場合は鳴子作りが合致したまでだ、少し前なら漂着物拾いとかだな。


 さて、休憩もそろそろ切り上げるとしよう、薪を持っての帰路となにも持たない行きの道、細かい枝から元は木の幹だった物を割った物、大小形状様々な薪を抱えて歩き続ける。

 ちょっとした小山だった積み上げられた薪はすでに数抱えの枝の固まりくらいまでランクダウンし、体力や食料問題を無視すれば今日にでも作業は終わる。

とは言え、下手に体力を使い果たして数日休むような事にはなりたくない、予定通り明日まで掛けてのんびりやっていこう。


 休憩を何度か挟みつつ今日の予定分を済まし、余った時間で警戒網の設置をしていく、まだ半分もロープで囲めていないがそれでも池方向は埋まる、防壁にもならないだろうがテリトリーを見せ付けると言う面では有効だろう。効果が有るかは別としてになるが。

 とりあえず言える事が有るとするなら池の周囲に目立った痕跡は無いという事くらいで、つまりこの周囲を縄張りにしている生物は少ないという事になるだろう。

しかし同時に思うのは別のどこかに水場が無いと説明が付かないという事実、鹿程度のサイズを持つ生物がいるのは確定として、その縄張りの範囲と水に対する重要度は想定できる。

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