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損切り

 曾祖父の謎が祖父に父に俺にのし掛かるのは迷惑でしかないが天運を持つ者の遺産となると簡単には手放せない、大なり小なり何かしらプラスに傾くし例えそれが専門外だとしても何時かは芽が咲く、祖父にしても投資の天運だが例えば購入した絵画とかは或いはパトロンをしているアーティストやアスリート達が何かの時にどうにかなる。

 仮にリバウンド中だとしても不運だなんだと言いながら世間一般の範疇から見れば普通に収まる、基準が高いから不運だと感じはするが数値化するならば平均よりは間違いなく上と見ていい。

後はもう死ぬ寸前の運と購入を決めた時の運と、そしてギャンブルの天運持ちとして賭博として挑んだかに左右される、その辺りも不明だからこの島への評価も不明だ、法的な要件をと言うか社会的な要件を満たすためにという面も込めて俺は此処に居るが俺が死んでも評価は不明とか覚悟している、まぁ最悪マジで負債でしか無いにしてもだ、損切り覚悟で売って買う者が居たならば一財産かくらいにはなるだろうしな。


 さて、今日は罠だけで過ごすかね、今日明日明後日で終わる生活だが最後まで油断は大敵だ、罠が全てダメになる覚悟も込みで挑んで損はない、もしもの最悪が来た時に後悔しても遅いからな。

 絶対がそこに無いならば対策を取って悪くなる事だけはない、ただ徒労が有るだけならばコストとしては軽い、もしもならばローリスクハイリターン、徒労でもローリスクローリターン、ここまで楽な賭けはそうそうない。

幸いにして1日を無駄にするくらいはどうという事は無い、と言うかむしろ無駄にするくらいで良い、余暇をただ過ごすよりは何かをしている方が少しばかりマシだ、まぁ絶対にではないからチェスでも歌でもとにかく時間が潰せるならばそれで構わない、その中で少しは意味の有るものをとなると罠になったというだけだ。


 また腰や首へのダメージが有るが温泉挟んでるし問題無いだろう、なんなら明日最後の温泉を楽しんでも全く問題は無いからな、肉体的な疲労は懸念材料になり得ない、仮に発想を重大化させて見るにしても捻挫とか怪我の方に傾くからな、それはそれで問題だが飛躍のし過ぎという感も有る。

 石橋を転ばぬ先の杖で叩くならば念頭にで無くとも頭の片隅にでも置く方が正解なのだろう、杞憂上々徒労上々、その精神でやって来たのだから最後の最後まで押し通すだけだな。

俗に押してダメなら退いてみろなんて言うが押して大丈夫ならば押し続けて良いという事になるのではなかろうかと考えてしまう、押して押して押し続けて気付いた時にはスタミナ切れでも休めばまた動けるしそれでも押すかはその時次第だろう、後はもうリスク管理さえしっかりしているならば誰も文句は言わない筈だ。


 文句を言う奴も居ないのだが心の中で自分が批判してくれるからな、冷静な自分とか保険を求める自分、冒険心のある自分、多重人格ではないが常に複数の思考を持てるのはカオス思考の良い所だな。

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