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非人道的

 夕飯を終えてまたゆったりとだ、若干拠点も広くはなったが一畳だしな、まぁたかがとされどの違いは身に染みないと解らない。

 明日以降で『いやぁ広くなったから助かる』と思えばされど『全く変わらない』と思えばたかが、その程度の差でしかないからな、起きて半畳寝て一畳なんて言うが実際問題として最も広い京間でも約180×90センチで1日過ごせとか拷問に近い、おそらく独房とかでも三畳間くらいは有るだろう。

なんか前にそんな実験聞いた覚えが有るな、光の入らない箱に詰め込まれてどうなるかみたいなの、非人道的実験として語り草になってるとかなんとか、普通に考えて1時間とかでも下手したら発狂ものだな。



 寝袋からゴソゴソと這い出るが地味に朝は肌寒いな、もはや春だが流石に早朝と呼ぶにも暗い時間帯だと仕方がないのかね。

 まぁ日が昇れば、後は雲さえ大量に出なければ暖かいから冬場よりは過ごしやすい、と言うか南国なのに地元よりややマシかって程度で寒いと感じていたからな、夏場は夏場で覚悟よりは暑さも無かったような記憶が有る、この島の気候はどうなっているのか永遠の謎だな。

百葉箱でも設置して細かくデータを取れば明かされる程度の謎だがソーラシステムとネットワークでデータを取るにしてもメンテナンスは必要だからな、場所が辺鄙過ぎて設置すらだ、と言うかデータを取っても活用される事は無いだろう、入植するならば立地の良い場所は他に有るだろうし漁師さんが休憩所に使うとしてもこんな遠洋はマグロかクジラか、燃料補給のためにするとしてもドラム缶運び込む必要があるし利点が有るならば水と温泉くらいかね。


 と言うか港どころか船着き場すら整備されていないからな、着岸も接岸も俺が知る限りだと一ヶ所だけでソレ以外は断崖絶壁か大量の岩礁地帯、最低限でも工事は必要だろう、小さめの漁船ならば近付けるのは確かだが大きいサイズになると間違いなく詰まると言うか水深とかは足りているだろうが幅とかは工事必要だろうな。

 しかし工事となると材料運ぶのすら大仕事だし何度目かは不明だがなんでこの島を買ったんだ曾祖父は、土地が欲しいだけならばこんな島を買う必要は無かった筈なのだが。

何を思い買ったのか全くの不明だが買った事実は有る、家族に秘密裏に協議して気付けば買い取り、送金が終わって権利書を得て翌日に逝ったため真意は闇の向こうだ、何かしらの考えは有ったがその考えを誰かに言う前に或いは書き残す前に死んでしまい結果として残ったのは土地の権利書だけになる。

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