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いの一番

 のんびりと休めはしたが体力はどれほど回復したのかは不明だな、まぁ万全は遠くとも問題はないしな、最低限動けるならば良しだろう。

 まぁ最低限と言うには元気は有ると思うが、有り余るという程では無い、完全に回復したと思えるのは明後日かその先か、少なくとも明日では無いが今はと言うかこれからはむしろ元気よりも暇の潰し方が重要になってくる、肉体的よりも精神へのダメージの方が不安なんだよな。

ほんの数日だが数ヶ月も耐えた経験が警鐘を鳴らし続けている、数ヶ月過ごしたんだからどうって事は無いと言いたいが経験が有るからこそ怖い。


 夕飯を終えて少しばかり気も休まったと思うが気力も体力も精神力も数値化できず感覚的だからな、危うさは知っているが自分の感覚が麻痺しているかを自覚できるのは大きく解離している時くらいだろう、僅かなズレは許容してしまっていてもしかしたら思うより好調かもしれないし不調かもだ。

 まぁ明日には感覚もリセットされると信じてグッスリ眠るとしよう、爆睡は兎も角として熟睡は約束されている、温泉の効能は謎だが何故だか安眠はするんだよな。



 朝から微妙に雲が多いが降ってないならば上々だな、足止めが無いというだけで随分と楽というか、雨が降るとマジで何もやる事が無いから暇で精神が死ぬ、晴れてるなら灯籠だとか罠だとかで暇も潰せるのだが雨だとそれすら無理になる、暇なんてのは潰しても潰しても沸いてくるからな、どうしても立ち向かわないとならない時以外は可能な限り離れていたい。

 この生活を始める時は食料だとか水だとかが大事だと思っていたし熊やゴリラを見てからはソレらへの対策を密にしてきた、だが退屈こそ真の敵かもしれないな。

見るでも無しにテレビを着けたり、聞くでも無しに音楽を垂れ流したり、とっくの昔にクリアしたゲームをしたり、読み飽きた小説を紐解いたり、そんな暇潰しすらできないんだから物凄い苦境で物凄い苦行だ。


 漁を済ませてシェルターの解体だ、いい加減邪魔になっているのも確かだからな、僅かばかりだがスペースを拡げるためにも解体したかったが優先順位は低かった、まぁ薪とかの安置所にしていたという面も有るが動線とかの確保が面倒だし手狭だしで本当に邪魔に思ってはいた。

 優先順位の高いものから片付けるという意識を捨てたならばマジで以外はイの一番だったかもな、壊すのも大して手間では無いし合間でもとも思うが体力が持たなかったのが大きい、明日に余力を残そうとするとどうしても無理で予想外に鈍っているのが如実に現れてしまった、暇を潰す中で少しは運動とかしたら違っていたのかね。

固定が釣り糸だったりする事も在るのだが基本は切ってバラしての繰り返しだ、結んでるのを解くより切る方が断然早い、再利用も考えてないし省ける手間はドンドン省いてしまっても問題は全く無い。

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