光とともに帰還する■■
タイトルセンスが終わっている。(´・ω・`)
◇◇SAC視点
TIFA率いる空間管制室。
神坂の死亡確認。
特務空間管理者・黒羽の消息不明。
スフェライオス第3艦隊からの3度にわたる対惑星攻撃。
神坂の復活。
反物質弾頭兵器と思われる大質量のミサイル。
TIFAの精神干渉、向精神薬によるドーピングをもってしても、
その処理に手いっぱいになっていた。
そんな最中に。
「空間歪曲!ワームホールを多数確認!」
「またか!」
スフェライオスから第3の矢が放たれた。
「惑星の南極側!5AU!恒星に引かれて加速中!」
「既存の反物質弾頭ミサイルとは別角度で惑星に接近中」
「迎撃するぞ!どのみちそうするしかない」
追跡で負荷が増える。
「弾頭は!?」
「先ほど神坂さんが対応した未知の粒子と思われます!
外見・推力・質量が一致!」
スフェライオスからの異界物質・精神誘導ナノマシン弾頭弾の飽和攻撃。
それに対して──
「あの神坂を殺した精神干渉物質か……!」
「どのみち接近して迎撃する状況はご法度……ということですか」
「惑星上空の法術師に通達!長距離で迎撃しろ!」
「急げ!30分も残されてないぞ!」
「空間歪曲!第2艦隊のワープアウトと同座標!」
「次から次へと!
──いや待て、黒羽じゃないか?それ」
◇◇黒羽視点
第2艦隊残党のワープアウト。
そのワームホールを貫く光の筋。
それは、黒羽のFTL粒子砲。
超光速許容空間。黒羽の創出したその空間から実数空間に遷移したFTL粒子砲は、
その運動エネルギーを光速度のそれにリミットされ、
超光速時点での運動エネルギーとの差分がスフェライオス第2艦隊の残党を巻き込んで爆ぜる。
その背後、黒い空間の歪みから赤い人影が這い出てくる。
「帰ってきたぞ……!」
ブラックホールを開放する自爆に巻き込まれ、満身創痍の黒羽。
全身に血をまとい、それは周囲の宙域に漂っている。
「逃がすわけないだろう……!なあ……!」
そのまま出てきて第2艦隊を殲滅する黒羽。
残った第2艦隊の砲台は黒羽に向かって実体弾を吐き出すが、
光の雨をはじいて宇宙戦艦に肉薄し、片っ端から欠片すら残さず消し飛ばしてゆく。
◇◇神坂視点
「──うわ、キレてんなあれ」
素粒子オーダーのベクトル干渉。
やつらスフェライオス艦隊の原子すら残さない強い攻撃衝動。
特務空間管理者、独学で空間魔法にたどり着いたベクトル干渉の才。
そんな彼の怒りの矛先となった以上徹底的に破壊されるしかない。
同情はしないが。
というか問題はそっちじゃない。
恒星系に浮かぶスフェライオス第3艦隊。
そのすべての艦体が、瞬く。
──「敵艦隊第3群、移動開始!」
SACの分析、正確にはTIFAへの報告を通信として傍受。
桁外れの出力。明らかに全力で進んでいる。
向かう先は火を見るより明らかで。
──突入する気か。
惑星に質量兵器として突入するつもりだと、SACと神坂は同様の推察にたどり着いた。




