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第20話:暴喰の魔法

私達....私とアリシアは伯爵家に戻り、アリシアのお父さんやお母さんに結果報告を教えた。


「おお、次席クラスの首席と次席とは凄いな。君達は私達の誇りだ」


「長い距離の移動は大変だったでしょう。今日と明日はゆっくり休んで、学園に行ける準備をしましょう」


「本当にありがとうございます。お父様、お母様。」


「ありがとうございます」


***



「ふう」


アリシアがいる中ではアリシアの魔力暴走の事を考えてはいけない....実に難しかった。

まず、アリシアの魔力暴走の正体を調べなければいけないな...それならば、今すぐ近くの図書館へ向かおう。

私は部屋のドアを開いて、水色と銀色の糸でできた絨毯が敷いてある廊下に出る。


「あ!リオ!どこか行くの?」


アリシアがなんとも言えないタイミングで部屋のドアを開けた。


「ちょっと図書館に行ってくるね。調べ物がしたくて」


「そう?わかった。私も少し勉強してたいから一緒に行ってもいい?」


「いいよ。2時12分...あと18分後に行こうと思っているから、そこまでで支度できる?」


アリシアは「ダッシュで支度するね!」と言って爆速で部屋に入って、準備を始める。部屋の中ではドンガラガッシャーンっという音やドサドサドサと物が落ちたりする音が聞こえる。この音大丈夫なのかよ.....


「ふふっ」


私はこの時間が楽しい...失いたくなんかない。

だから、絶対に奪わせなんてしない。


***


「じゃあ、探してくるね」


「うん!席は取っておくね〜」


アリシアは私のバックと自身のバックの両方を持って席につく。

もう学園で習う数学の予習をやってるんだ〜。すげ〜。

アリシアが見えなくなった頃に、私は集中モードを切り替える。


「よし、まずは....」


私は迷わず能力・スキルの書物がある区分へ入っていく。

剣術系、体術系、汚く古びている書物もあれば新品で綺麗な書物と、様々な書物がある。ただ、覚という能力の本はなかった。


「覚という能力は...そりゃないよな」


鑑定スキルの中にある読心というものはあるが、それはスキルであり能力ではない。スキルは自分で努力をすることでも手に入れられる能力だ。能力は能力書を手に入れたり才能で手に入れられるスキルだ。ややこしいがそういうものだ。


「しかも、読心は心の中を読むではなくて、人の表情や感情の変化をわかりやすくなるだけのスキルだ。何を考えているかを正確に知ることはできない」


仕方がない。まずは地道に制御魔法の方から学ぶか...

私は制御系魔法のエリアに行く。

制御系魔法もあったり、隣には制御系の魔術の書物も並んでいた。

魔術...確か異国が使う魔法の劣化のようなもの。ただ、ヒロインの一人が基本の火,水,風,土,無属性の魔法と魔術を覚えていたよな...魔法や魔術の才能はなかったが何故か急成長していた....


「同時に覚えていけば何かを得られるのかかもしれない」


俺は、制御魔法の基本書と、魔術の入門書を手に持ち、席へ戻る。


***


「リオ?もう6時だよ〜。」


「あれ?アリシア?」


アリシアが私の方をとんとんしていることに気づく。6時だって?そんなに集中していたのか?

窓を見ると、空にはもう星が瞬いていて、薄明になっていた。


「遅くなっちゃってごめんね。アリシア...そろそろ帰ろうか」


「いいよ。リオの考えていることを見て、魔術の勉強もできたし」


「それなら良かったよ。」


私達は鈴の音と図書館を出て、寒気を感じる。

寒気...まだ春になったばかりだからだろう......

...不思議と脳が一瞬だけ思考停止する。


「リオ?どうし....」


「ひとまず...隠れよう...」


「.....うん....」


俺達は小声で図書館の外にある外壁に身を潜める。

寒気はどんどん大きく、強大になっていく。


「おいおい、シェラクス〜なんかいいものゲットできたか?」


「少しだな。だが、2つとも切れ味は一般的には良質なレベルだ。これでも十分だろう」


俺は話をする2人の男たちをこっそりと見る。

一人は両手に銀色の剣をもつ両手剣士...もう一方の者は素手で、手は赤い何かで染まっている。

この二人を圧を見ればもう分かる。数段以上は格上だ。


「.....シェラクス...今....生物が動くような...空気の揺れを感じたぞ」


「俺も...視線を感じた。誰かが俺達の話を聞いているのか...見ているのか...」


「殺せば証拠は消える。」


まずい。接触すれば確実に殺される。

絶対に...動いてはいけ...


「にゃー」


可愛い白色の子猫が男達の元に寄ってきた。助かったよ。ねこちゃ.....


その瞬間...男の一人は子猫を蹴り飛ばし、その子猫は俺達が隠れている外壁に向かって当たる。


「邪魔だ邪魔だ!肉片が!」


「おいアーゴ....流石にそれはよ.....」


「ライトニング」


「....?!アリ...」


アリシアは2人に向かって雷魔法...ライトニングを放つ。

予想外の攻撃だったのか、男達は反応が1テンポほど遅れてしまう。


「なっ!」


「?!!!」


ライトニングが男たちに直撃し、雷が地面に伝い、広がっていく。

学園より1段階か弱かったが、その威力は並大抵の魔法使いを遥かに上回っていた。

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