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第18話:学園入学

「皆様、本日は王立学園へのご入学誠におめでとうございます。本日の予定は、最初に学園長の式辞があり、その後来賓の祝辞となります。それ以降の予定は、配布された冊子をご確認ください。」


俺達は、無事に入学式に行くことができた。ただ...




「リオ....私は.....死ぬの?」


「......」


俺はアリシアを抱いて、少しでも安心できるように促す。


「大丈夫だ。俺なら治せ..」


「リオ...大丈夫、無理しないで...」


アリシアはにこりと俺に微笑む。その顔は明らかに作られたように見えていて、苦しそうな笑顔だった...

アリシアが死ぬようには全く見えなかった。ただ、それは死のおよそ1週間前になって突然訪れるものだ。今の様子でわかるわけがない。

ただ......俺はアリシアに訪れるであろう死を、受け入れることはできなかった。



「リオ、大丈夫?」


「あ、アリシア...」


隣の席に座っていたアリシアが、心配そうに俺に声を掛ける。俺は、「大丈夫、少し考え事をしちゃってね」と言うと、「そんなに能力について心配しなくても平気だよ。もしかしたら能力を使っていくうちに制御ができるようになるかもしれないし」

と言った。


「そうだね、それを祈るしかない...な」


俺は少し複雑な思いを持ちながらも、式典に耳を傾けなおす。


「学園代表、ニーナ・マフィーさん。お願いします」


ニーナ...確か学園元最強だったっけ...冒険者にはならずに起業していった...


「皆様、おはようございます。新学期がスタートし、この素晴らしい学びの場に再び集うことができ、心から嬉しく思います。私たちの学園は、知識を深めるだけでなく、友情を育み、個々の成長を支える大切な場所です。この一年を通じて......」


俺はもともと前世では薬剤師だったから、もしかしたらアリシアを助けられる方法が見つかるかもしれない。医学も少し触れてきたし、薬の効果であれば、たくさん知っている。ただ...問題点がある。


まず、その現象を薬や医学でなんとかできるものなのかについてだ。

そもそも薬や医学で効果がなければどうしようもない。

自分以外の人の魔法を制御する魔法は存在するが、かなり高度な魔法技術が必要だ。到底数ヶ月で会得できるとは思えない。ただ、何かしらアクションを起こさないといけない...となると。


ただ、まずは覚という能力の正体を知るところからだな...



「はあ...なっっが...かったわ」


「学園長の最後のお話32分もあったからね」


予定ではもう少し早く終わる予定だったのだが、まさかの最後に学園長のお話が長引いて20分も遅れるとは...


「リオ!あれってクラス場所の張り紙だよ!」


私がそこを見ると、そこには大きく貼られた張り紙が書いてあった。その張り紙には、六つのクラスがあって、普通科、政経学科と貼られていた。

自分たちの入った次席クラスを見ると、そこには1番上に私の名前があり、2番目にはアリシアの名前が書かれていた。


「リオ、良かったね!次席クラスに入れたよ!」


私は喜んでいるアリシアを見てほっこりとした気持ちになる。ほっこりしていると、アリシアが手を前に出してきて、タッチして!って感じでハイタッチを勧めてくる。私は、手を少し前に出して、アリシアとパンッっとハイタッチした。


「じゃあ、屋敷に戻ってお父様に伝えに行きましょ!」


「うん!」


様々な声があるなか、私はアリシアと一緒に帰路につこうとする。すると、後からドンッと強く押された感じがした。

傾いた体が地面に衝突...せず、体が浮き上がる。

無詠唱...無発言で風属性基本魔法であるウィンドを地面に向けて噴射した...


「危なかった〜。ん?」


「なんでリオを押したんですか!」


アリシアが喧騒な顔でその相手に睨みつける。

手や足から静電気が飛び走る中、3人の男たちを睨みつけていた。


「お前は平民生まれだろ?知ってるぞ!貴族じゃないのに次席クラスに入りやがって」


「何言ってるのかな?」


私は喋った一人にそう返す。すると、3人共嫌そうな顔をして私を睨む。


「平民生まれでも実力がある者は上を目指してもいい...そうじゃないのかな?」


「何偉そうに言ってんだよ!喋り方がうぜえ!」


中央にいた男はクソッタレッて感じで小石に足で当たる。

その石が昇降口の階段にあたって弾け...散る。


「.....」


「すげえだろ。俺の持っているスキルは飛散だ。俺よりも力が数段格下のものに殺気を入れてふれたら、相手を内側から外側へ散らせるんだよ」


「おお。凄いね」


普通に便利だな〜って思った。でもこのスキルはCランクだ。理由としてはそこそこ強くならないと条件に当てはまらないということと、格下相手と戦えば、それはすぐ勝てる。ゲットしていて時短にはなるが、それだけだ。触れることもしないといけないわけだ。

さて、こういう奴らはどうすればいいのかな...


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