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初投稿です。何もわかっていません。何も決まっていません。よって、何か問われたり意見いただいてもお答えできるかもわかりません。
ご指摘・ご意見・ご注意などありましたらありがたく拝見させていただきます。
20XX年10月7日0:00 新潟島が揺れた…。
…と言っても震度1にも充たず気象庁からの発表も一切ない。その瞬間には気付いた人も誰もいなかった。
が…!
長野の田舎街のアパートに独り暮らしの50代の男が缶ビールとツマミを片手間にタバコを吸いながらパソコンでライブ配信をぼんやりと見ていた… 新潟島が揺れた瞬間も。
男は新潟島の出身、訳あっていまはここに住んでいるが新潟島に帰りたい気持ちはずっとある。だから寝る前のいつものルーティンよろしく冷えたビールを一口、タバコを一服… 万代橋から新潟島の夜景が映るこのライブ配信はお気に入り登録してあるチャンネルである。
画面が揺れた気がした… いや、いー感じに酔いが回ったかな?そう思い画面を注視した。
・・・。
指に挟んだタバコから灰が落ちても 瞬きもせず思考は止まり呼吸してるのかの自覚もない。
男はどれくらいそのままだったろう 実際はさほどの時間も経ってはいないのだが 指を焦がすタバコの熱さで正気に戻り慌てて灰皿で消し、ハンドタオルを濡らし指に充てた。たいしたことはなさそうだ。
だが、画面に映し出されている映像をそのまま信じる事がどうしても出来ない。
仮に男が外国人で海外に住み、新潟どころか日本にさえまったく興味も無く、暇つぶしのザッピングで辿り着き覗いているだけなら この異常さはすぐにはわからないかもしれない。
しかし男はそうではない。気づかないはずがない。
画像の異常さは理解した。だが、どうしたらいい?!何処かに通報?信じでもらえる?上手く伝えられる?そもそもこの映っている内容は事実なの?
男は悩んだ末、新潟県警に電話をした。
自分にやましいことはない。ならば自分の身元をはっきりさせたうえで、ちゃんとした所でしっかり調べてもらおう。映像の加工なら悪質だろうし、もし現実なら…。これ以上はいくら自分が考えてもわからん!思考放棄だ!通報して、あとはお任せだ!!
自分の身元を知らせ、決してイタズラではないと主張し、証拠に運転免許証の画像と共にあるライブ配信チャンネルのURLをメールで送るから自分の身元確認と配信の内容の事実確認を申し出た。もちろんそのライブ配信チャンネル自体も新潟の地元テレビの公式アカウントであることも伝え、なんならスマホから今すぐにでも検索、視聴できるものだと伝えとにかく早急な確認と対応をお願いし通話を切った後すぐ通報メールも送った。
なんかぐったりした気分にもなったが このまま寝る気にもなれず… 冷蔵庫からもう1本缶ビールを出しチビチビやりながらタバコを吸いつつぼんやりさほど変化の乏しいライブ配信画面を見続けた… いや 昨日までとは激変どころじゃないんだけどな〜・・・
そういえば今日は仕事休みだったなー そして自分の誕生日でもある…。だからって…それだけの事であり 自分自身に特別何か大きな変化があるとは思えない。
まぁ とんでもないびっくりサプライズはあったけど自分に直接どうこうは今のところなさそうだし… もちろん、大好きな故郷がもしかしたらとんでもない事態になっているかも… という不安はあるのだが無自覚か本能的になのかそこは避けている。
さらに男をある意味冷静にさせている一因として… 画像に映る万代橋、そして 交通量は少なくまばらなのだが、行き交う自家用車やタクシー、時折は配送なのかトラックなどの車両が万代橋を介してフツーに行き来しているように見える。
のだが・・・
どう見ても信じられないのは万代橋を新潟島側へ渡り切った先!本来ならば左手に有名ホテル、右手にもビルに挟まれながら片側2車線の道路が続くのが見える筈なのだが… 今見えるその場所は… 真っ暗な崖?闇?
このライブ配信カメラの画角からすると上部にうっすらと明かりが見えるが新潟島が映るはずの画面は暗くはっきりわからない。
万代橋を行き交う車両は躊躇することなく、その壁?闇?に入り込み、対向車線ではその壁?闇?から出て来た速度のまま万代側へと走って行く。
そんな映像を見ながら男はある疑問を期待と不安、不謹慎さ・罪悪感・無責任感など色んな感情と共に見つめていた… それはこの万代橋の歩道を今、この状況で徒歩、あるいは自転車などで渡る人がいないか?その人にはどう見えるのか?バイクとかでも… とは思ったがスピードが出てる状況では不安の方が大きい。
さまざまな感情や疑問・憶測・妄想などで頭が爆発しそうな感覚になりながらも不思議と恐怖という気持ちが湧いてこない事にも気づいた。
3本目のビールが空いた時、PC画面下にあるガジェットから時刻を見るとすでに午前3時を回っていた 映像には今日になってからの大きな変化は観られない。
自分の感覚や体調なども同様だ。いや やはり酔はそれなりにきてるな… 元々アルコールには強くない。ソコソコ好きな程度。
タオルケットに包まりテーブルにセルフ腕まくらして目を閉じたところで意識を手放した…
この日から自分の人生も… ゆくゆくは世界のあり方さえも大きく激しく変わる事など想像すらすることなく・・・
スマホから書いてます。
頭の中にはこの文字数だと少なくとも60話分くらいはまとまってます。その先はどう進めるか次第… なのでわかりません。