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母親
母親「もしもし。明美。元気かね?」
明美「元気よ。急に何なの?」
母親「ほら、あんたと一緒の芸能事務所に
海斗って子がいただろ」
明美「ええ。居たわよ」
母親「その子が、浜杉市のガソリンスタン
ドで働いているんだよ。」
明美「それは私と海斗くんが以前、一緒に
働いていた所なの?」
母親「そうだよ。せっかく芸能界で有名に
なってきたのに、どうしたんだろうって
こっちでは話題になってるんだよ」
明美「そうなんだ」
母親「わたしゃね、あんたと海斗くんの間
で何かあったんじゃないかって心配なん
だよ」
明美「もー、やだなあ。何もないわよ」
電話を切った後、明美さんは思いました。
(あのガソリンスタンドで海斗くんと働い
ていた頃が一番楽しかったな。よく考えた
ら、あの楽しい日々が終わったのもボピの
せいじゃん。あー、ボピさえいなけりゃ、
いいのに!)
ーつづくー




