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復職
ボピくんが電話を終えると、公園の時計
は9時20分を指していました。二月四日
のこの夜は妙に暖かく、ボピくんは公園の
ベンチで夜を明かすことができました。
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翌朝、ボピくんは百均店でスリッパを買
い、電車を乗り継ぎ甲府に向かいました。
甲府の駅で降りて、タクシーで相撲協会が
宿泊しているお寺に行きました。そして、
鬼沼会長のいる部屋に入ったのです。
ボピ「お久しぶりでちゅ、会長さん」
鬼沼「やあ、ボピ君。元気にしてたかい」
ボピ「はい。おかげちゃまで」
鬼沼「それで今日はどういう用件かな」
ボピ「あの~、とっても申し上げにくいこ
となんでちゅが、またここで働かせて下
ちゃい」
~会長の丸い顔が笑顔になりました。
鬼沼「いやあ、そうかい、そうかい。実は
君が退職してから食事の味が落ちたと
力士たちがみんな言ってるんだよ」
ボピ「では、復職できるんちゅか?」
鬼沼「うん。こちらこそ頼むよ」
ーつづくー




