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出向初日
鬼沼「それではこのスリッパをはいて中に
上がってください」
明美「では、失礼します」
明美さんは鬼沼の案内でお寺の中を回る
ことにしました。
鬼沼「今、妖精たちは朝食が終わって自由
時間になってるんです」
明美「あっ、そうなんですね」
鬼沼「会長の仕事の第一は妖精たちの健康
管理ですね」
明美「なるほど。健康管理っと」
明美さんはすぐにメモ帳に書きました。
鬼沼「ほら、あそこに古本妖精のブックマ
ンがいますよ」
ブックマン「あっ、会長さん。おはようご
ざいます」
それは大きな本から手足の生えた妖精でし
た。鬼沼はブックマンを呼び止めました。
鬼沼「おい、おい、ブックマン。表紙が破
れているからテープで止めてやるよ」
そう言って鬼沼は手提げ袋からセロテープ
を出して破れた所をとめてあげました。
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しばらく行くと、今度はゴボウの妖精とニ
ンジンの妖精が言い争いをしています。
ごぼう「それなら、もう返したよ」
にんじん「いや、返してもらってないよ」




