出向
明美さんは秋丘に釣銭を渡しました。
明美「今、お茶入れますから」
秋丘「ああ、明美はん。その前に、ここに
かけて話しを聞いてくれやす」
彼女は秋丘が指差した椅子に腰かけました。
秋丘「実はなあ、これこれこういうわけで」
~たった今、鬼沼から聞いた話を秋丘は明美
さんに説明しました。
秋丘「そんなわけで、明日から約二か月、
大相撲妖精協会に出向してほしいんや」
明美さんは、出向して新しい仕事を覚える
のも悪くないな、と思いました。しかし、
一つ気になることがあったので、思い切っ
て尋ねてみました。
明美「あのー、鬼沼さん。その協会にボピ
という妖精はいますか?」
鬼沼「ああ、ボピなら、つい先日退職した
よ。浜杉市でパートナーと一緒に暮らす
とか言ってね。でも、あなた、よくボピ
を知ってますね?」
明美「いえ、あの、その、ちょっと」
秋丘「ほな、明美はん。やってくれまっか」
明美「はい。私、やってみます」
明美さんは自分と海斗くんとの仲がうまく
いかなくなったのはボピのせいだと考えてい
ました。なので、もし、ボピくんが大相撲妖
精協会にいるのであれば、出向の話しは断ろ
うと思っていたのです。ーつづくー




