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赤ちゃん言葉
こうして外に出たボピくんでしたが、行
くアテがありません。あたりはもう暗くなっ
ています。
「これからどうしようかな。しかたない。
とりあえず、大相撲妖精協会の料理係に戻
れるかどうか鬼沼会長に頼んでみよう」
ボピくんは以前、その協会の料理係のミ
カちゃんと付きあっていたのです。しかし
オレンジ山という妖精が料理係に加入する
と、ミカちゃんはその妖精と恋仲になって
しまい、ボピくんは居づらくなって協会を
退職したのでした。今、その協会にまた戻
ろうと言うのです。
*****
ボピくんは公園の公衆電話から大相撲妖
精協会に電話しました。
「もしもし。以前、そちらでお世話になっ
ていたボピという者でちゅが、鬼沼会長は
いらっちゃいまちゅか?」
「すみません。会長は今、忙しくて電話に
出られません」
「あのー、今、協会の皆ちゃんはどこで興
行をしてるんでちゅか?」
「はい。山梨県の甲府市です」
~一度は治ったボピくんの赤ちゃん言葉で
すが、この時からまた元に戻ってしまいま
した。きっと、海斗君の結婚の話がショッ
クだったのでしょう。ーつづくー




