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状況
明美さんが掃除を始めて30分くらいし
た時、秋丘社長が声をかけました。
秋丘「明美はん。ちょっと休憩して、この
椅子にかけなはれ。ちょっと話しがあり
ますのや」
明美「はあ、なんでしょう」
明美さんは近くの椅子に腰かけました。
秋丘「実はな、情けない話しやけど、海斗
が抜けて、ウチには稼げるタレントが一
人か二人くらいしかいませんのや。この
ままでは廃業せざるを得ない状況やねん」
明美「じゃあ、私がテレビ局とか番組制作
会社に回って売り込みをやります」
秋丘「そんなことくらいではとても追いつ
かない状況やねん」
明美「では、どうすれば?」
秋丘「わてはあんさんがタレントに転身し
てくれれば一番ええと思っとるんや」
明美「社長さん。その話しは以前にもお断
りしたはずです」
秋丘「やっぱ、あきまへんか。トホホ」
その時、入口のドアを誰かがトントンと
ノックしました。
ーつづくー




