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剣幕
秋丘「ほな、しゃあない。四月末でも五月
末でも好きなだけ有給休暇にしてくれな
はれ」
甘畑「今日の所はここまでにしましょう。
それじゃあ、明美さん、帰りましょう」
この間、明美さんは一言もしゃべらず泣い
ているだけでした。そして、甘畑さんに肩
を抱かれながら事務所を後にしました。
秋丘「ふー。それにしても、どえらい剣幕
でしたなあ。あの人、自分がアイドルと
して成功できんかったのはワテのせいや
と思っとるんやろ。ほいで、ここぞとば
かりに仕返しに来たんとちゃうか。せや
けど、こりゃ海斗からも話しを聞かにゃ
あなりませんわなあ」
~その時、秋丘社長のスマホが鳴りました。
秋丘「はい、もしもし。ああ、石原さん。
引き受けて下さる?明日の朝から?ほん
ま助かりますわあ」
この石原という人は、秋丘社長が運転手と
して臨時採用した人なのです。
ーつづくー




