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たのむナス
そして、ついにその煩悩は爆発しました。
「クッピイー!ボクが出まちゅうー!」
ボピくんはそう叫ぶと、水泳の選手がター
ンする時、プールの壁を蹴るようにトマト
ンの体を蹴り、野球の選手がヘッドスライ
ディングをするようにナスロンのスマホに
飛びついたのです。
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海斗「あっ、その声はボピくんだね」
ボピ「はい。ボクはボピくんでちゅ」
海斗「信じられないよ。僕は君のお葬式も
あげたんだよ」
ボピ「クピイ。勘違いさせるようなことを
して、ちゅみまちぇんでちた」
海斗「君、今、どこにいるんだ」
ボピ「はい。巣鴨の**寺でちゅ」
海斗「じゃあ、今からそっちへ行くよ。俺
今日と明日、仕事が休みなんだ」
ボピ「クピイ。待ってまちゅう」
海斗「午後の3時半には着くからね」
畳の上にはトマトンとナスロンが仰向け
になって手足をバタバタさせていました。
彼らは形状的に一度ひっくりかえると自力
では元に戻れないのです。
トマトン「ボピくん、早く起こしてマト」
ナスロン「こっちもたのむナス」
ーつづくー




