河原
ここは高山市の山中の河原です。オレン
ジ山とミカちゃんが、それぞれタキシード
とウェディングドレスを着て歩いています。
オレンジ「ミカちゃん。あそこにちょうど
いい岩があるよ。あれに腰掛けて鬼沼さ
んが来るのをまとう」
二人は並んで岩の上に腰掛けました。
ミカ「この衣装、レンタル料高いでしょ?」
オレ「お金は鬼沼さんが出してくれたのさ」
ミカ「でも、なんで急に写真だけの結婚式
をやる気になったの?」
オレ「ほら、ボピが職場に復帰しただろ。
君は以前、あいつと付き合ってたから」
ミカ「私がまたボピくんを好きにならない
うちに結婚式をやっておこうってことね」
オレ「まあ、そういうことさ」
ミカ「心配症ね。そんなこと絶対ないのに」
オレ「あっ、そうそう。忘れないうちにこ
の指輪を・・・」
ミカ「わあ、素敵!ダイヤモンドね」
オレ「ヘヘ、石が小さくて恥ずかしいんだ
けどね」
ミカ「ありがとう、うれしいわ」
~それはオレンジ山がこの時のために全財
産を使い買ったものでした。ミカちゃんも
感激して目に涙を浮かべながら、それを指
にはめました。
やがて、鬼沼が小石に足をとられながら
やって来ました。手には大きめの手提げ袋
を持っています。中にはカメラと花束が
入っていました。
ーつづくー




