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ネジ
オレ「あれは去年の一月でした。僕はビジ
ネスホテルの7階で事務の仕事をしてい
ました。そのとき、窓から海辺の方を見
たら黒い煙が上がったんです。後で砂浜
を調べたら、これが転がっていました」
そう言ってオレンジ山はネジを一つポケッ
トから出しました。それはラジオンの体の
ネジだったのです。
鬼沼「そうか。知っていたのか。それで、
私にどうしろと言うんだ」
オレ「これから一か月もミカちゃんが苦し
みながら弱っていくのを僕は見ていられ
ません。それに彼女のいない世界で生き
ていく気力も僕にはありません。ならば
あなたの持っている道具で二人そろって
往生したいんです。この願いを聞いてく
れないのなら、僕はあなたがラジオンを
爆死させたことを協会のみんなにバラし
ます」
鬼沼「わかった。君の言う通りにしよう」
ーつづくー




