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ぞく。かいととぼぴくん  作者: 割れせんべい
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お財布

お寺に着いたボピくんは裏庭のテントに入ると

寝袋にもぐりました。漫画を買えなかったので、

ラジオを聞いて過ごすことにしました。

 二時間くらいそうしていると、テントの外から

声がしました。

オレンジ山「ボピくん。いるかい?」

ボピ「はい、いまちゅ」

オレンジ「俺も入れてくれよ」

ボピ「ちょっと待ってくだちゃい」

 ボピくんは寝袋から出てテントの入口を開けま

した。すると、オレンジ山が体を小さく丸めてテ

ントの中に入ってきました。

オレン「ボピくん。さっき、この財布忘れたよ」

ボピ「あっ、そうでちた。レジかごに入れたまま

   でちた」

オレ「それから、これ、君が買おうとしていた漫

   画だよ」

ボピ「あっ、お代金は?」

オレ「お金はいいよ。ミカちゃんがひどいことを

   したから、そのおわびさ」

ボピ「ありがとうございまちゅ」

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