トマト
自動ドアの前でジタバタしているボピくんを見
て、ミカちゃんの怒りはさらに高まりました。
ミカ「サッサと出ろー!」
そう言ってミカちゃんはレジかごに入れてあっ
たトマトをつかんでボピくんに投げつけました。
するとトマトはボピくんの顔に当たりました。
ボピ「クピイイイ!」
ビックリしたボピくんは手に持っていたレジか
ごを落としました。すると、ようやくドアが開い
たので、急いで店の外に出ると今度は雪に足をす
べらせて転んでしまいました。ボピくんはすぐに
立ち上がり、身長120センチの小柄な体をさら
に小さく丸めて宿舎のお寺へ走って行きました。
それを見ていたオレンジ山がミカちゃんに言い
ました。
オレンジ「ミカちゃん、ひどいじゃないか?なぜ
あんなことしたんだ」
ミカちゃんは息を荒くして答えました。
ミカ「ハーハー。あいつは私と付き合っていた時
フーフー、海斗という人間と二股をかけて
いたんだ。ハーハー、あいつを見ると、」
そこまで言うとミカちゃんはヒザからガクッと
倒れてしまいました。(下に挿絵があります)
このころから、ボピくんの泣き方は
「ボピー」から「クピー」に変わり
ました。