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ぞく。かいととぼぴくん  作者: 割れせんべい
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半年で五倍

 それから半年が過ぎて、トマ代美容クリームは

売り上げが五倍に膨らんでいました。初めのころ

桃屋のビンにスキンケアクリームを自分たちで詰

めていた方法はやめました。今は契約した工場で

専用のビンに専用のクリームを詰めてもらって、

それを研究所に運んでもらっています。研究所で

は、ボピくんから採取した体液を水で薄めたもの

をその中に入れてかきまぜ、最後にフタをしめて

製品にしています。

 販売方法は大相撲妖精協会の会場での実演販売

と、ホームページを通しての通信販売の2通りと

しています。トマ代美容クリームは法律に基づい

た認可を受けていないので、あまり大規模にやる

と罰せられるおそれがあるからです。

 それでも売り上げが好調なので、従業員を新し

く5名増やし、通信販売部門を作りました。この

部署では電話注文・ネット注文の対応と、商品の

発送、その他の雑用、などをしています。

 この、その他の雑用にはボピくんの管理も含ま

れています。そして、この仕事を主にまかされて

いるのが、トマ美の妹のトマ里なのでした。

トマ美「トマ里ちゃん、ボピくんにオヤツを持っ

    て行ってあげて」

トマ里「はい。わかりました」

トマ美「それと、自転車こぎをちゃんとやってる

    かチェックしてね。」

トマ里「はい。わかりました」

トマ美「やってなかったら厳しく叱るのよ」

トマ里「はい。わかりました」

 トマ里はトマ美からオヤツの今川焼を受け取る

と、事務室を出て、ボピくんの部屋に向かいまし

た。事務室とボピくんの部屋は別々の建物の中に

あるので、途中、外の庭を歩くことになります。

 日付は7月31日の午後3時で、気温は32度

になっていました。

トマ里「カーッ。暑いわね。あいつ、ちゃんと、

    自転車こぎ、やってるかしら」


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