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警告音
声の主は同じ料理係のオレンジ山でした。
オレンジ「朝食の仕事、君一人にやらせちゃって
すまないね」
ボピ「いいんでちゅ。一人でもできまちゅから。
それよりミカちゃん、大丈夫でちゅか?」
すると、オレンジ山のかげからミカちゃんが現
れたのです。
ボピ「あっ。ミカちゃん。体調よくなって、起き
られるようになったんでちゅね」
ボピくんが話しかけると、どういうわけかミカ
ちゃんは眉をつり上げ、こわい顔で言いました。
ミカ「ちょっと、アンタ。ここは私たちがよく使
う店なんだから、来ないでくれる?アンタ
目障りなのよ!」
ボピ「はい。ちゅみまちぇんでちたあ」
びっくりしたボピくんはレジかごを持ったまま
出入口へと走りましたが自動ドアが開きません。
お会計をすませていない漫画がレジかごに入って
いるのでコンピュータが感知したのです。
そうとは気づかないボピくんは体重が足りない
のかと思い、ドアの前でジャンプしたり、かけ足
したりしましたがドアは開かず、ポワンポワンと
いう警告音まで鳴り始めました。