居酒屋
次の朝、四人はホテルの食堂でブッフェ形式の
朝食を取りました。それから、研究所に帰ろうと
お茶を飲んでいるとキュウリ夫人が言いました。
キュウリ「せっかくここまで来たんだから、もう
一日、遊んでいきましょうよ」
ゴムリン「キュウリさん。きゅうり、そんなこと
言わないで。(きゅうり=急に)」
トマ代「そうね。もう一日、思い出作りをしても
いいわね。トマ美はどう?」
トマ美「私は、かまいませんけど、ゴムリンさん
は大丈夫ですか?」
ゴムリン「えへへ。実は、私も、もう少し遊んで
いたいの」
こうして、四人は旅行の延期を決めました。そ
して、午前中は名古屋港水族館に行き、午後は名
古屋城に行き、晩になると、昨日行けなかった居
酒屋に行きました。
一軒目の居酒屋を出て、二軒目に行こうと歩道
を歩いているとき、トマ美が言いました。
トマ美「叔母さん。私、何か忘れているような気
がして」
トマ代「火の元と戸締りは?」
トマ美「大丈夫です」
トマ代「せんたく物の取り込みは?」
トマ美「あっ、忘れてました。」
トマ代「予報では雨は降らないから大丈夫よ」
トマ美「そうかあ~。何かぶらさげた物をしまい
忘れた気がしてたのは、せんたく物だっ
たのね」