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テントと寝袋
さて、再びこちらは大相撲妖精協会です。甲府
での興行が終わった一行は岐阜県の高山市に移っ
ていました。妖精たちはお寺に宿泊し明日の相撲
大会に備えていました。日付は二月十日です。
この日の夜はかなり冷え込み、気温は0度とな
りました。そんな夜のお寺の裏庭に登山で使う小
さなテントが張られていました。そして、そのテ
ントの中で寝袋にくるまって寝ていたのはボピく
んでした。
本来、料理係の三人は同じ部屋に間仕切りを立
てて寝るのが原則でした。しかし、ミカちゃんと
オレンジ山がラブラブなのを見てボピくんは思い
ました。
(こんなにラブラブではきっとアレもたくさんし
たいでちょう。ボクが同じ部屋で寝るのはヤボと
いうものでちゅ)
そう思ったボピくんはホームセンターでテント
と寝袋を購入し庭で寝ることにしたのです。ボピ
くんの人生はあっちで遠慮し、こっちでも遠慮す
るようになっているのでした。