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此処を先途と救済を  作者: よるのすきま
最終章 これまで、これから
23/23

Throughout life

少しだけ重たい足を、引きずるように歩く。今までより少し遅い歩みの後ろから、オノロンが同じような速度で着いてきていた。

「……なんでついてきてんの?」

「そりゃあ、暇ですから。」

「……。」

「別に監視してる訳じゃありませんよ。強いていえば、やっぱりまだ心配だからです、あなたの事が。」

そう言うと、オノロンが俺の手を取って、今度は先を歩き出す。

「……まだ重たいでしょう、身体。ゆっくりで大丈夫ですからね。」

何かあったら強く握ってください、と言いながら、その身体は前へと進み出す。半ば強引に引かれるようにして、その後を歩いた。

「……あいつらって、普段……普段というか、今何してんの?」

「そうですね……人によりけりだと思います。研究を続けている子もいますし、あの日からすっぱりやめて、好きなことをしている子もいますよ。」

その目で見ればわかりますよ、と言って、オノロンはキッチンへと入った。



鼻をくすぐるのは料理の香り。香ばしいものから甘いものまで様々な香りがして、一体何を作っているのか想像がつかない。オノロンの背中からキッチン内を覗き込めば、白銀と菖蒲が揺れたのが見えた。珍しい組み合わせだ。

「おや、イゾルカにカルナス。珍しいですね。」

声色から察するに、目の前の彼も同じことを思っていたらしい。その声にニ人がこちらへと視線を向ける。

「あれ、オノロンにアイル!ようこそ〜!」

「おー。さっきぶりだな。」

未だ聞きなれない台詞にむず痒さを覚えるが、同時に彼らは今まで通り接してくれているのだとわかって安心した。

目が覚めてから今に至るまで、別に誰かがよそよそしく接してきたなんてことはない。むしろ、自分が皆の反応に過敏になりすぎているだけなのだ。もう少し皆の一挙手一投足に身構える癖をやめなければと思うが、これまでの年月が簡単にはそうさせてくれない。

「お二人はここで何をしていたんですか?料理をしているように見受けられますが……。」

オノロンの疑問の声にハッとする。そういえば、二人はこんなところで何をしていたのだろう。イゾルカもカルナスも、研究テーマに料理は関係なかったはずだ。

「カルナスに味見してもらってたの!カルナス、言うことは適当だけど舌は確かだからね!」

「あ?お前それが味見頼んだ相手に向かって言うことか!?」

「ご、ごめんて!あー……ほら!適当って適当!雑な方じゃなくてさ!」

「言い訳が苦しすぎんだろ!もう遅ぇんだよ!口から出ちまったもんは取り消せねぇんだぞ!」

と、急に訳の分からない小競り合いがはじまった。

イゾルカの言いたいことはわかる。確かにカルナスは料理が上手い。普段から自分のおつまみを自作していて、料理をする回数が他に比べて多かったからだろう。あとは持ち合わせたセンスもあるだろうが、彼女が作る料理はどれもクオリティが高いのだ。それ故にエヴァンスあたりから試食してくれだのアドバイスをくれだのしょっちゅう呼び出されていた。だがそのうち、エヴァンスが「カルナスは適当なことしか言ってくれない」「甘いものに関してはオノロンの方が的確にアドバイスをくれる」、仕舞いには「カルナスが不味いと言わなかったものはとりあえず人に出しても大丈夫」とまで言い出す始末だったのも覚えている。大方、イゾルカもエヴァンスからそんな話を聞いてカルナスを呼び付けたのだろう。

机の上を見れば、このためにイゾルカが作ったのだろう料理が所狭しと並べられていた。料理のおかずになるようなものからスイーツまで、ジャンルは様々だ。

「……なんで作ろうと思ったの?」

純粋な疑問が口をついて出た。今までも当番で料理することはあっただろうし、食べれないようなものを出してきたことはなかったはずだ。今になって自分の料理にアドバイスが欲しいというのはどういう心境なのだろう。

「んー……。どうせなら美味しいものを食べて欲しいから、かな?」

少し思考を巡らせたあと、イゾルカはそう答えた。別に今までも十分美味しかった、という言葉が喉元まで出かかったが飲み込んだ。それは現状に満足していない彼女にとって、あまりにも野暮な言葉だろう。

「……お前のためでもあるんだよ。」

カルナスが頬杖をつきながらこちらへ視線を向けそう発した。

「ちょ、カルナス……!」

「いいだろ別に本当のことなんだから。お前が楽しめるものが増えるようにってレパートリー増やしたいんだとよ。全く、健気な妹に感謝しろよな。」

そう言われてイゾルカを見遣れば、茹でダコの如く顔を真っ赤にしていた。

思えば、今までイゾルカにはろくでもない姿ばかり見せてきたし、散々迷惑をかけてきたはずだ。そんな俺を見捨てるどころか、俺のために料理のレパートリーを増やそうとしてくれていたなんて。

「……あ、ありがと、イゾルカ。俺のために……。その……嬉しい。」

胸に込み上げてきた想いがそのまま口からこぼれる。それを聞いたイゾルカはさらに顔を赤くして

「〜っ、どういたしましてっ!!」

と言って、洗い物をするためかシンクの方へと行ってしまった。



「……お前、素直になったな。」

一部始終を見ていたカルナスがそう零す。そうだろうかとも思ったが、思ったことが無意識とはいえ口から出るあたり、以前に比べれば随分と素直になった方なのかもしれない。

「一口いただいて、感想を伝えてあげてはどうですか?その方がイゾルカも喜ぶと思いますよ。」

オノロンにそう諭され、目の前に置かれている料理を口に運ぶ。それはまだ温かく、少し甘くて優しい味が口全体に広がった。卵が使われている、すごくシンプルな料理だ。確かに、これはイゾルカの料理レパートリーにはなかったものだ。それの名前こそわからなかったが、込められた想いやこれを作り上げるまでの努力はしっかりと感じられた。

感想をイゾルカに伝えるべく、彼女の元へと向かう。向こうもこちらが向かっているのに気づいたのか、洗い物の手を止めた。

「イゾルカ。」

「……なに?」

まだ少し機嫌が悪いのか、応答がぶっきらぼうだ。表情も少しむすくれていて、それがなんだかおかしくて笑ってしまう。

「何笑ってるの!?お、美味しくなかったならそう言ってよ!!」

「ごめんごめん、そうじゃなくって。機嫌悪そうな顔してるからなんか面白くて。」

「はー!?顔が面白いってこと!?私別に面白顔なんかしてないんだけど!?」

ほんっと信じられない!と言いながら、彼女はその怒りをさらに加速させている。このままでは伝えたいことも伝えられなくなってしまうだろう。

「そうじゃなくて!」

自分でも驚くほど大きな声。その声に驚いたのか、イゾルカも動きを止めて俺から発される次の言葉を待っているようだった。

「……美味しかった、とっても。本当に。だから、ありがとうイゾルカ。」

俺の心からの言葉は、彼女に届いただろうか。そう思って、恐る恐る視線を上げる。

「……ちなみに何食べたの?」

「え、名前わかんない……あの黄色いやつ。」

「卵焼きね!よかった〜!あれ何回も焦がして全然自信なかったんだよ!」

イゾルカの表情は先程と一転、明るいものになった。と同時に、あの食べ物の名前が卵焼きというものなのだと知った。何回も、と言ったあたり、綺麗なあの形にするまで相当練習を繰り返していたのだろう。彼女は「口にあったならよかった!」と言って、シンクに残った洗い物に再び手をつけ始めた。

彼女への感謝を本人にどれだけ伝えても、きっと足りないだろう。それならばと、机の上に残された他の料理達に手をつけた。カルナスによる味見は済んでいるようだし、どの道俺のために作られたものなら俺が食べたってなんの問題もないはずだ。

「ちょ、お前それ一人で全部食う気か?」

「ん、そだけど。」

「流石に多くないですか?なんだったら、私達も手伝いますよ?」

「……別に、いい。俺が食う。」

オノロンとカルナスが若干心配そうにこちらを見たが、そんな事は関係ない。これはイゾルカが俺のために作ってくれた料理だ。だから、俺が一人で全て食べる。

そんな俺の様子を見て、二人は呆れた様子で顔を見合せていた。



「……苦しい。」

「だから言ったでしょう?私達も手伝いますよ、って。」

オノロンは、ほら見た事かと言わんばかりの目でこちらを一瞥した。そうは言うが、あれはイゾルカが俺のために作ってくれた料理だ。言葉でいくら伝えたってきっと足りないのだから、俺が全部平らげることが感謝を伝える方法だ、という思考になるのは自明だった。まぁ、その結果がこの有様なのだが。

「全く……あなたが言わんとすることはわかりますけどね、身体には限界ってものがあるんですよ。」

確かに人間では無いですが、殆ど人間と相違ないんでしょう?とオノロンは至極真っ当な小言を続けた。

「これからは無理をしないこと。料理だって、冷蔵や冷凍保存をすれば多少先延ばしにできるんですから。いいですね?」

軽い説教に俺は首を縦に振って、廊下を来た時よりもさらに遅い速度で歩き出した。



しばらくそうして歩いていれば、研究室のドアの隙間から廊下に光が漏れているのが見えた。中に誰かいるようで、細々とだが話し声も聞こえてくる。

オノロンは特に躊躇う様子もなくドアを押し「ウリム、エヴァンス、お疲れ様です。」と言って中へ入っていった。俺もその後へと続く。

「やぁオノロン!アイルも来たんだね、お疲れ様。」

ちょうど休憩にしようかって話してたところだったんだ、とエヴァンスは戸棚からマグカップをさらに二つ取り出して、こちらへと持ってきた。

「……珍しいね、二人が一緒にいるなんて。」

ウリムは座りながらこちらを一瞥するとそう言葉を吐いた。そんなに珍しいだろうかとも思ったが、ついこの間まで犬猿状態にあったようなものだから皆の目には余計そう見えるのだろう。

そう言う彼女の手元には何かの資料だろうか、紙がいくつか散らばっている。

「……そいや何してたの?こんなところで。」

「何って……研究だけど。」

今は調べ物してただけだけど、と言って、手元にあった紙をまとめこちらへ差し出してきた。それらを受け取り見れば、彼女の研究である「生きていることへの定義」に関係ありそうな資料ばかりだった。イゾルカやカルナスはもう研究をしないと言っていたからてっきり誰も続けていないのかと思っていたが、どうやらそういう訳でも無いらしい。

「……暇だから。何もすることないし、今までまとめてきたものもあるから。」

理由も実にウリムらしい。事実俺達にやるべき事は無いのだから好きなことをしていればいいわけで、それが研究であっても何ら問題は無い。

「エヴァンスも?」

「そうだね。僕も特にやることがないから、かな。」

と言いながら、エヴァンスはマグカップにお湯を注ぎつつ「……あとは、ウリム一人で研究続けるの心細いだろうから」と俺だけに耳打ちしてきた。こいつ、どうせそんなことだろうと思っていたが案の定予想通りだ。呆れた顔を向ければ、その意図を知ってか知らずか俺にウィンクをかましてきた。本当に、こいつのこういう抜かりないところには関心すら覚える。

「お二人とも、研究の進捗はいかがですか?」

入れてもらった紅茶を啜りながらオノロンが二人にそう問いかければ、両者目を合わせた後渋い顔をした。その様子を見るに、あまり上手くいっていないようだ。二人して同じような顔をしているのがなんだか面白くて吹き出してしまう。そんな俺を見て、またしても同じタイミングで眉を顰めるものだから面白くてまた笑った。なんだかんだ言いつつも、やはりこの二人は仲がいいようだ。

「……仲良さそうで安心したよ。」

そう言えば、ウリムの眉間のしわが一層深くなり、エヴァンスはパッと嬉しそうな表情になる。多分、俺は今余計なことを言ったんだろう。主にウリムにとって、とても余計な一言を。ウリムの方から何やらとんでもないオーラを感じて、気付かないふりをしつつそそくさと席を立つ。

「あれ、もういいの?紅茶のおかわりあるのに。」

「や、大丈夫。ご馳走様、エヴァンス。」

エヴァンスは何も気づいていないのか、むしろもっとこの話を広げてくれと思っているのか、紅茶のおかわりを勧めてくる。こいつ、どこまで肝が据わっているのだろう。オノロンも事態を察してか、同じように席を立った。

「それじゃ、私達はこれでお暇しますね。」

そう言うと俺の服の袖を引っ張りながら部屋を出た。扉を閉めたところで振り返り、にこやかな顔をしながら

「……ウリムに恨まれても知りませんからね。」

とだけ零して、先を歩いていってしまった。



「え、ちょ、待って、俺のせい!?」

「見たでしょう?ウリムのあの顔。……まぁ、彼女も素直じゃないだけで、エヴァンスのことは大切に思ってると思いますけど。」

他者から指摘されるのを一等恥ずかしがる子ですからね、と言って、オノロンは眉を下げた。

そう言われれば確かにそうだが、あんなに怒ることもないだろう。皆自分が殺された時の記憶を思い出しているのなら、ウリムもあの時散々泣きじゃくっていた事を覚えているはずだ。俺はそれを痛いほどに知っているからこそ、それを踏まえて仲がいいな、と言ったのに。

「……わっかんねぇな……。」

やはり想定外というか、今までになかったものを理解するというのは、俺にはまだ難しいようだ。

なんだかなぁという気持ちのまま、下へと下る階段へと足を進める。正直、ここを通るのはあまりいい気持ちがしないが、もうそれも過去のこと。恐れるようなことはないのだと自分に言い聞かせて、一段ずつ下りていく。

そんな俺の様子を察してか、オノロンは手すりに捕まっていない方の俺の手をしっかりと掴んでくれた。何も言わず、視線を交わさずとも、がっしりと掴まれた腕の強さだけで安心感を感じる。そのままパタパタと下りていき、踊り場で一度立ち止まった。

「……思いのほか疲れるな、これ。」

「……そもそも、体力があまりないと思いますよ。今のあなた。」

「え……?」

「気づいていないかもしれませんが、基本的な動作が前に比べて遅くなりました。話す速さも反応速度も、全体的に遅くなっています。」

「……よく見てんね。」

「そりゃまぁ、最年長ですから。」

気の済むまで休憩してください、と言って、オノロンも少し伸びをした。

そんなにトロくなっただろうかと、ここ最近の自分の行動を思い返す。自分ではあまり意識していなかったが、今までは知っていることのくり返しだったから早く反応出来たのだろう。というか、早く反応しないといけない状況だった、がこの場合は正しい。今はといえば、全てが知らないことの連続で、頭の中で理解して答えを出すまでにかなりの時間を要している。つまるところトロくなったのではなく、単に今までの反応が早すぎただけなのだ。

(まぁでも実際、体力が無い感じはある……。)

何をするにも身体が重く、息切れすることも多くなった。今までの無茶が祟ったか、これも元よりなかった体力を火事場の馬鹿力的なもので無理くり動かしていただけなのだろう。幸いにも、もう今までのように動く必要は無い。どの道少しずつこの状況に慣れ、体力をつけていくしかないだろう。



「悪い、もう大丈夫。」

そう言ってオノロンの方へと向き直ると

「あ、いた!!」

階段の下から、キーナとクメリアがこちらを見つけ階段を駆け上がってきた。

「キーナ、クメリア?どした。」

「あ、あの、これ……っ!」

そう言うと、キーナが震える手で何かを俺に差し出してきた。

「……なに、これ。」

「あっ、あの、日記……みたいな……やつで……。」

そう言って控えめに差し出されたそれをまじまじと見つめる。一見なんの変哲も無さそうな本のように見えた。装丁も別段おかしな所はなく、シンプルな青色の表紙に文字は書かれていない。

「さっきキーナと倉庫を漁ってたら見つけて、中身を少し読んじゃったんだけど……。キーナと二人で話し合って、これはアイルが読むべきなんじゃないかって思って!」

そう言われ、差し出されたそれを手に取れば、見た目通りの重さが伝わってくる。これを俺が読むべきとはどういうことなのだろうか。

「あの……言っていいかわからないんだけど……!」

モジモジとしながらキーナが何かを言い淀んでいる。大丈夫だからちゃんと言ってごらん?と言えば

「それ、ぜっ、0番さんの、日記だと思うの……!!」

必死の形相でそう告げられた。



0番。俺達を生み出し、ここに残して消えていったあいつだ。俺もあいつについて全てを覚えているわけではないし、強く恨んでいるわけではないが、未だその名前を聞くと顔を顰めずにはいられなかった。今、俺の手の中に、あいつが残した日記がある。そうなれば、やることは一つだ。

「……悪いオノロン。ちょっと、いや、しばらく部屋に篭もる。」

俺がそう言うと全てを察したのか

「……はい、わかりました。」

とだけ言った。そのまま勢いで今上がってきた階段を上り、自分の部屋へと一直線で向かう。

ここに何が書かれているのかは定かではないが、俺はこれに向き合わなければならない、それだけはわかっていた。別に事態はもう解決しているし、今更こいつのことを掘り下げたって何も変わらないのだが、単純に知りたかったのだ。あいつが、ここに何を書き残したのか。あいつの目に俺は、俺達はどう映っていたのか。あいつが、あの日々の中で一体何を考えていたのか。その答えとなる何かが、この中に残されている気がしてならなかった。

猫をも殺すようなこの好奇心に抗えないのは、俺もあいつも似たようなものなのかもしれない。そんなことを思いながら高鳴る鼓動を押さえつけ、椅子に腰かける。薄暗い部屋の中、読書灯だけをつけて、呼吸を一つ。青色の表紙を、少し汗ばむ指の腹で撫でながら、俺はゆっくりとその扉を開いた。



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