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訳だけ! 十八史略+蒙求  作者: ヘツポツ斎
01-09 田斉

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01-09-06 斉九 襄王・王孫賈

 莒《きょ》に亡命した湣王《びんおう》には従者がいた。「王孫賈《おうそんか》」という。しかし亡命の途中に王とはぐれたため、仕方なく家に戻ることにした。すると母より叱責を受ける。


「私はお前が帰ってくるまでずっと門を開け放して待っている。お前の帰りが遅いときには村の出入り口にまで赴き、待ちわびた。だと言うのにお前は主君の所在がわからず、その御身も危ないというのにおめおめ戻ってきたのか!」


 王孫賈はこの言葉に奮起し、莒に出向いて淖齒、すなわち湣王を殺害した男を殺す。その上で湣王の息子である「田法章《でんほうしょう》」、つまり襄王を探し出し、擁立した。


 各国連合軍の攻勢により、この頃斉が確保出来ていた城は莒と卽墨《そくぼく》のみであった。この二城を拠点に、斉は再起を図る。

 ここで卽墨から推挙を受けたのが、名将「田単《でんたん》」であった。

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