無茶ぶりは2度までも
学業で忙しく長い期間投稿してませんでした。すいません。
前の章をご覧になられてない方は先に読むことをお勧めします。
帰り電車に揺られながら考えていた。
見事に俺の部活動ライフが始まっちゃったな。高校に入ってからは、部活やらずにラノベを書き続けるって決めていたはずだったのに。
俺が、部活動に入りたくない理由はいろいろあるが特に一つ、
ツギハナカムラバシーナカムラバシー
「アレさえ居なければな~」
そんな戯言を吐き俺は駅に降りた。
「あ、お兄ちゃん。やっほ~」
そう、改札に向かう俺に声をかけてきたのは俺の妹だ。
「おう、さくらどうした?」
「実は相談があるんだけど。いいかな?秋本君のことなんだけど」
さくらが言っているのは俺の親友の秋元海人のことだ。さくらは海人に好意を抱いている。そのため、そいつの親友兼兄の俺によく相談を求めてくるのだ。
「いいけど相変わらず趣味悪いな。お前。」
「うるっさい。海人君の悪口言うのは普通に嫌なんだけど。」
「大丈夫だ。これは、お前への悪口だ。感謝しろよ」
「うざっ」
その言葉を最後に会話は途切れた。
改札を出て近くにあるファミレスへ向かった。
ファミレスの席に着いてからは二人分のドリンクバーと山盛られポテトを一つ頼んだ。
「で、相談ってなんだ。俺も、暇じゃないぞ。」
「いや暇じゃん。いつもカフェで廃人のようにノートパソコンカチャカチャしてるじゃん。」
「おまえなぁ。それを暇人ととらえるのもアレだが特にお兄ちゃんこれから忙しくなるんだ。まったく極めて暇ではない。」
なんせ部活作る手伝いをすることになる。いつも以上に、忙しくなることは間違いないだろう。
「もうすぐお兄ちゃんたちの体育祭じゃない?その時に応援に行きたいんだけど、、、」
「ん?好きに行けばいいんじゃないか。兄の応援って言えば別に変じゃないだろ。」
「お兄ちゃんの応援ってだけで変でしょ。こんなお兄ちゃんなんだから。」
「それで何の相談だ?」
「だから、秋元君に私が体育祭に行くよう言うように誘導して。」
またなんとも面倒くさいことを。一日に二つもたのまれなきゃいけないんだ。
「もちろん、やらなかったらお兄ちゃんの書いてる痛々しい小説の事お兄ちゃんの知り合いにばらすよ。」
「あー、もう、わかったやるよ。やらせてもらいます。」
一番ばれたくない相手にはバレたから今更だが、あいつにバレたらバレたでめんどくさい。
だからしたがうしかないのだ。今日の運勢は最凶だな。
「お母さん、ごはんまだー」
「さくらせかすならお前も手伝ってくれ」
「いや、明日の部活の準備あるから無理だし、お兄ちゃんに言ってない。」
「はい、はい、待ってね。」
「母さん、、、」
さくらは明日の朝っぱらからある練習の準備で忙しいらしい。
それにしても、自分の妹ながら自分勝手すぎる。
ピコンッ。
携帯の通知が鳴り響いた。一瞬さくらの通知かと思ったが、携帯に反応する様子もなく、すぐに自分のだと分かった。
「母さん、ちょっと行ってくる」
「はーい」
こんな時間にだれだ?
〝今日はありがとうね!
交換条件とはいえ私の頼み聞いてくれて。
明日からはよろしくね!〟
相手は夏風そらだった。
吹っ切れたとはいえ、相手は元好きだった人だけあって不意にもドキッとしてしまった。
そう簡単に恋はやめさせてくれないってところか。厄介だ。
そんな愚痴を想いながらシンプルで無機質な文で送信した。
「おにいちゃん、それ秋元君?」
「いや違うが?」
「嘘つけ、おにいちゃんが秋元君以外とメールするわけないじゃん。」
失礼な妹の発言を無視して母の手伝いに戻った。
同時並行で進めてた作品がかなり難しくて先にこちらを書きました。
もう一つの作品は別のプラットフォームで書くことにするのでTwitterフォローしてもらってチェックしてもらえたらうれしいです。@dream__ao