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４.５話 輪廻空間
～輪廻空間～
宇宙空間にメビウスの輪の形をした光があった
それが輪廻空間だった
その輪廻空間では精神体で交ざり合っていた
しかしそこには意識が無かった
意識の記憶領域である過去の幻想だけが精神体にぶつかる度にイメージ化される
「もし俺が精神無痛になっていなければ発狂していただろうな…」
ぶつかる度にイメージ化されるのでその度に、精神に狂いを生じさせるのだ
そして精神体はぐるぐるとメビウスの輪を光の速度で動いているのだ
その記憶領域のイメージ化への速度は計り知れないのだ
「精神体となった時、意識が完全に無くなるのは納得だ」
メビウスの輪で、精神体は浄化されていく
人々の精神領域で全ての記憶領域がぶつかり合い
そのイメージを相殺させて浄化していくのだ
「俺は意識を持ち続けて、そしてやがて輪廻するだろう
そしてそれは人の子から輪廻するのではなく
天候から生誕するように世界に君臨するだろう」
輪廻貴族として
生誕するのは宇宙であり地球であり
いずれも希望した時代に行き着ける
「硬派なアクションゲームのようなステージ形式だな」
貴族時代なのに何故ゲームの事を知っているかと言えば
メビウスの輪で、精神体から記憶領域をイメージ化したからだ
まるでステージ形式のように自分で選択が出来る
「俺は輪廻を通して何を得られるだろうか
それは分からない しかし俺の心臓はワクワクを示しているのだ」
ジェニスからは湧き出る楽しさだけこみ上げる
貴族では賄えなかった自由さだ
「貴族の時代が終わった後の世界へと行くか」
ジェニスは時系列順に輪廻を追っていく事にした
