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4話 貴族時代の終焉

~貴族時代の終焉~


その後、貴族の時代は終わりを迎えた

そして最後の時、ジェニスは処刑台で十字架に架けられていた


「何かいう事はあるか?貴族野郎」


野次が飛び交う


(こいつらには誇りというものがまるでないな…)


もうジェニスはその野次の声を聞くのにも飽きた


「さっさと殺すが良い…人の子よ…」


ジェニスが輪廻貴族だという事を知らない人間共は笑うだけだった

頭がおかしくなったのだと思って、懲らしめていた

皮膚をひっぺ替えしたりと


「何でこいつ何も反応しねぇんだ…やべぇよこいつ…」


そう、ジェニスにはダメージというものが全く反応しなくなっていた

精神無痛+肉体損傷無痛状態である 神経だけが反応する そういう仕様となっていた

だから全く何もダメージというものを負わなかった


「いいから早く殺せばいいだろう それがそなたらの願いというものだろう」


ジェニスを幼き頃から見ていた事がある子供であった大人が驚いていた

子供のころから何一つとして変わっていない、その容姿ぶりにだ


「魔女なのかお前は…」

「違うな 俺は輪廻と盟約した貴族さ…」


その言葉に心底君の悪さと恐怖心を持った人々はさっそく処刑した

肉の欠片が残らない程までに滅多切りされた


(こいつが俺の最後か…あっけないな…)


肉体がなくなっても精神の身体は意識を持っていた

その精神体は輪廻へと行き着いた


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