35話 殺戮王ジェニス
~強国~
国王
「現れたか…確かに魔王エレッカの言う通りだったな…
元英雄よ…悪く思うな 人間が地上を制覇する為だ」
強国では国王総出迎えで討伐しようと待っていた
魔王ジェニス
「地上を制覇する人間と海を制覇するモンスター…か」
海を制覇するモンスター
地上を制覇する人間
弱肉強食でそう分かれていた
魔王ジェニス
「海を制覇したモンスターは何をしたいのだ」
国王
「それは知らぬが…人間は地上を制覇して地上を戦艦そのものにするのだ
そうしてモンスターの蔓延らない世界に構築して人間の勝利となるのだ」
魔王ジェニス
「そうか、やはりこの人間の中で強国があのレベルアップ工場を作っていたのか…」
システムで見たのは管理者権限のマークだった
そのマークは強国であるこの国の目印であった
国王
「元英雄の地方地区の魔王ジェニスよ…
数々の悪の道、人間でも許されはしないな」
魔王ジェニス
「そうか しかし我に勝つことはまず不可能だぞ」
このレベルシステムの世界では経験値というものがある
経験値というのはレベルという都合では同じモンスターを倒すだけでレベルが上げられる
魔王ジェニス
「しかし裏のシステムが存在する そいつは熟練度だ
熟練度は各モンスターを倒す事によって上がっていく
全種類のモンスターを倒す事でその熟練度はマックスとなるのだ
我の熟練度はマックスになっているという訳だ」
国王
「さすが英雄だな またの名を殺戮王
全てのモンスターを殺し続けてきただけはある」
しかしモンスターは特定座標で復活するのであまり意味は無かった
しかしこの強国がシステムを管理する側に回れているのだけは魔王ジェニスのおかげだった
国王
「お前は…そこまでいって何を成したいのだ?」
魔王ジェニス
「殺戮が欲しい訳じゃない
魔王の破壊活動に勤しみたいのだ それこそが因果改変者の滅亡に繋がるからだ」
魔王ジェニス
(世界を見てきた我はエレッカがやろうとしている事は分かる
この世界で作品を作り上げたいのだ
地上を制覇させたのはエレッカの差し金だ
エレッカは貴族に誇りを持っている訳では無かった
冒険迷宮をしたい 確かにそう言った
冒険迷宮の果てで因果改変者という目的がある
世界を自分のまま変えたいのだ
そしてその変えたいと言う欲求は次元を超えていく)
そう 確かにジェニスは確信していた
だからこそジェニスは言った
魔王ジェニス
「大魔法使いルウは生きている…!」
国王
「どこにおるというのだ」
魔王ジェニス
「この世界では現れないだろうな
だがいずれその時が来るのだろう」
魔王ジェニス
「海のモンスターの復讐に恐怖しているのだろう?
その矛先が近しい我だったという事か…
まあ案ずるな…我が討伐してみようか」
~海~
海の使者が言う
海の使者
「水龍はいないのか…まあ奴は気まぐれだからな
戦力の質を考えれば水龍が欲しいのだが、戦力の数を取れば何てことは無いだろう
ジェニスのレベルは現在156だ
しかしこちらの手ごまの数は大量にいる 大量にいる平均レベルは70だ
強弱のあるレベルのモンスター達が存在している
海からも空中からもな」




