33話 量子コードの完全変換
崩落量子の世界では肉体がバラバラになっていた
しかしこれは実際はジェニスの身体は通常状態であり
つまりは、通常世界では正方形であるが
バグワールドでは多方系で自在に組まれているのが通常である
ジェニス
「空間そのものがねじれているな
というより、全ての状態がバグだらけだ
これは廃業された世界として認知されていても仕方がないな」
評価星として付けられるレートがあるとしたら星1であり
それは何も使えないので、低評価星以下の存在なのだ
開闢箱を見つける
ジェニス
「開闢箱とは見えないな
しかしあの色使い それだけで分かる
そしてそこに感じるエレッカのオーラだけが」
その開闢箱へ行こうとするも
移動していくと全く違う場所に移動している事になる
100歩進んだら次は斜めの異なる座標に移動していたりとバグだらけだ
ジェニス
「しかしそれでもこの世界は成り立っている
バグだらけだと、移動する事も出来ないはずだからな
フリーズはしないで、その世界を再現し続けている
ジェニス
「だからこそエレッカはここを選んだのか
創生者になる為に」
開闢箱へと触れることが出来た
ジェニス
「開闢箱入手者となったのか…エレッカは…」
触れると、開闢箱入手者という情報が入ってきた
それはジョークグッズである開闢箱では無い量子コードとなっていた
現実世界で、偽物の量子コードがあったが
あれを完全に量子コードとして完全変換されていると言った方が正しい
ジェニス
「この崩落量子の世界で書き換えられたと言うのか…
開闢箱の量子コードが崩落量子の世界に合致した最適なコードだったのだろう
だからここを選んだのだろう」
開闢箱へと開けようとする
ジェニス
「この開闢箱に一体何が詰まっているというのだ…」
ジョークグッズだったものは
量子コードの完全変換によって、全く別のアイテムとなっているのだ
開闢箱を開けると
それは
ジェニス
「ブラックホールか!回避し切れない!」
ブラックホールだった
一瞬にしてジェニスはその開闢箱の中へと閉じ込められた
作品の中の世界へと誘われる




