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3話 魔訶魔訶しき時代の襲来

~再び食事会場所へ~


ジェニスは食事会の場所へと戻った


「はは、良い表情ですね^^」

「あんたは俺を試しているのか?」


笑いながら剣で生首を叩き切りながら笑いをこみ上げらせる


「まあそれが私がジェニス君を立派な貴族と思って敷いた試練ですから」

「試練の為にお前は人の親も自分の親も殺したのか?」


エレッカは気付いたように

自分とジェニスの家族を見る

そこには全員の生首がテーブルで滅多切りされていた後があった


「これは…私がやったというのか?う、うわあああああああああ!!!」


エレッカは途端に自分がした事に後悔を募らせる

ジェニスはこれが呪刑のギロチンの念だと思い顔をしかめる


「と、いうでも思いましたか?^^

私がこの剣を持ったのは子供貴族だった時からですよ?

ですから、私は、楽しくこの人達を切り刻んだのですよ」


ジェニスはその言葉が聞けて嬉しかった

だって、その言葉のおかげでエレッカに深く断ち切る誇りを見つけたからだ


「剣に呪刑ですか?それにしても剣に力が込め挙げられてませんね」


笑顔を崩さずに、ジェニスの宝物庫から持ってきた剣を

呪刑された剣で振りかぶり、ジェニスの剣をそのまま上空の天井へまで飛ばし突き刺させる


「ジェニス君の剣は天井で刺さったままです

あなたの命はこれまで

ジェニス君の呪刑はどうやら弱いようです

あなたには私と同じような貴族としての誇りがあると思ったのですが…それは弱さ在る誇りでしたか…残念です」


エレッカはジェニスに誇りを見ていた

その誇りとは悪なるものへと力を完膚なきまで込めれる力というものだ

その力さえあればエレッカの目的である世界を冒険迷宮して救世するという為の仲間となると思ったのだが…


「どうやら私の見込み違いのようです」

「俺はお前の冒険迷宮が…その代償とやらが…この手の問題なのだったら

それなら俺はあんたから世界を守りてぇよ…!」


エレッカの笑顔が消える

それは怒りでの事柄では無い

そう、ジェニスに込められた呪刑は剣では無かったのだ


「あなた…まさか…輪廻貴族となったのですか!?

類まれなる血性を持つ者だけが選ばれるという超級呪刑を…まさかあなたが!」

「輪廻という呪いを持って、これ即ち貴族である それが俺、輪廻貴族だ」


アクセサリーのイメージの光が辺りを放爆するように光り輝く


「この光は…!私には眩しすぎる…!眩しすぎますよ…!

私は全てを…!全てを犠牲にしたというのに…!」


エレッカは文字通り全てを犠牲にしたのだ

呪刑を手に入れたのは子供貴族の時からだ


ギロチンの処刑台のギロチンはとうに寿命を迎えていた

その寿命を終えたギロチンを

子供のころから処刑ショーを見る度に

ギロチンから思いを告げられていたのだ


≪私は殺したくなどないのだ だが、それを人々は求めているのだ

人々は危険分子を放っておけないのだ そしてそれは人も貴族も同じなのだ≫


どうしようもない光景だと子供貴族から思っていた

思っていたはずだった

しかし寿命を終えてそのギロチンの刃が破棄されてその後どうなるかを理解すると


「途端に私はギロチンに思いを馳せたのですよ…!

こんな世界はギロチンと一緒に処刑してしまえばいいのですよ…!

そう思えるまで…私は貴族として誇りを遂げられたのです…!」


そう、それが その子供貴族の頃から見たどうしようもない光景から生まれた

その子供からの憧れた義賊への心を同伴した誇りこそがエレッカのいう誇りだった


「エレッカ…お前の言い分は最もだ

しかし、復讐は更なる復讐を生むだろう」

「そんな事は承知の上です ですが、その言い分を前に貴族たちは何かしましたか?

何もしてこなかったはずです ですからそんな危険分子どもは野に放つには忍びないのです」


エレッカの言い分は最もだ

そう、貴族はもう必要ない

先ほどまで子供貴族であったジェニスも思っていた


「貴族の時代は終わりを告げるのだろう

しかし、それでも俺の貴族の誇りは消えないだろう」

「あなたはそこに何を見ているのです…?」


光り輝いた美しきジェニスを

エレッカは女神が如く懇願聞きしていた


「魔訶魔訶しき時代の襲来という奴か…」

(だが、それは今も昔も未来も同じなのだ…)


ジェニスは飛び散る光から片手で掴むように

剣を生成する


「それこそが、奈落を終わらせる呪刑ですか…」


奈落としての時代

魔訶魔訶しき時代

どちらも同じである

呪刑の光はジェニスの気持ちで包まれていた


「私にそんなにも…同情してくれるのですか…」


エレッカは涙を促されていた

光の剣はジェニスの思いを同時に告げる

エレッカへの同情が沢山湧き出ていた


「さらばだ…旧来の友よ」


光の翼がジェニスを飛ばす

その飛ばした矢先

光の剣によってエレッカは命をこぼした


血という概念はそこに存在しなかった

何故ならジェニスがそれらを飲み干すのだから


「心という奴がな…」

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