表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
13/40

12話 ライスが見た光景

~豪邸~


美しい町の豪邸に戻ってユリンとコリンに事情を話す


ジェニス

「ライス

元々戦場に居た奴隷だった

その奴隷が、奴隷仲間の純真無垢な少女に恋を抱いた


戦場に居た奴隷は強いと兵士となった

奴隷を再利用されていた戦場だ

男は兵士となり、女はその純情無垢な精神を拾われて応援少女となった



応援少女となった女は兵士の力を増大させていた

敵を倒して、全てを解決に導こうとした

しかし殺されていた兵隊が口にする


「お前、あれを女神だとでも言っているのか?邪神だと気づけ…」


そう、その時に兵士となったライスは確信したのだ

死体の山で兵士の応援をしている少女は確かに純情無垢だった

しかし、死体の山に何の未練も無く兵士だけを応援していたそいつは



女神では無かったのだ…それが確信だと理解した時

ライスは…少女を殺したのだ

戦場の死神としてライスは戦った」


ユリン

「その少女が首輪に繋がった骸骨だったのでございますか…」


呪刑の力が備わったのは

少女の生首の白骨を首輪にしてからだ

そうして、破壊して荒野は作られた




コリン

「私達は、全くそんな話聞いた事ないですぅ」


ジェニス

「ここは特殊なバリアで守られているからだろう?」


ジェニスは呪刑の心音が聞こえるようになっていた

その心音はこの町の中央で鳴っていた


ジェニス

「呪刑でこの町は守られている

そしてランクの頂点となれば、呪刑に辿り着く」




~呪刑のある場所~


呪刑の心音の鳴る場所に辿り着いた

そこには夥しい血と惨劇が存在していた


ユリン

「血みどろですわ!おっかないですわね!」


コリン

「ユリンこわいよぉですぅ」


ユリンとコリンが抱き合ってる所

ジェニスは無視して、先に進む


ユリン

「私達が進める所で死んでいってますけど…何故です?」


ジェニス

「それはお嬢様方には強欲の欠片も無いからだろう

ランクの頂点に立った人間は強欲性が増している


そう、この町は美しさでランク付けされて

ある種の誓約が込められている それで特殊なバリアが張られてこの町は守られている

しかしその誓約を破る最大級の者がいるとすれば



それはきっとランクの頂点に立った強欲性のある人間だろう」


ジェニスには強欲性が無かった

それはもうメビウスの輪で全て洗い流されたように

精神体のイメージによって性格を変えられていたからだ より神視点らしく



ジェニス

「これが呪刑…か

カード…か?」


そのカードには資産が入っていた

ジェニスは悟った

これは罪人の資産だ その罪人が築いた資産が呪刑となって

これまでこの町だけを守っていたのだろう


ジェニス

「美しい時代は確かに来たが…それが作られた美しさならいらないのだ」


ジェニスはそう感じた

そしてカードをジェニスは手に取って精神体としてイメージを取得した


罪人の残したカードは幾度となく

誰かに拾われては使われてきた

良い方向にも悪い方向にも

しかし、そんな中

一人だけ美しさだけを魅力だと理解していた者がいた

その覚悟の強さによってこの町は隔離都市となり構築されたのだ





ジェニス

「カードはユリンとコリンで扱うがいい」


カードをプレゼントした

手に掴むだけで強欲人間は焼け死ぬがユリンとコリンが手にとっても何も起きない


ユリン

「強欲性ありありですわ…!」


コリン

「でもユリンちゃん、男に一回も手だしてないよね?ですぅ」


ユリンはぎくっとした


ユリン

「な!?バージンで何が悪いのですか!?そういうコリンはどうですか!?」


コリン

「私はユリンとなでなで合い出来ればそれでいいのですぅ」


ユリンは絶句したが、コリンのなつき度に観念した

ジェニスは去ろうとする


ユリン

「殿方はこれからどうするのでございますか?」


ジェニス

「私は幻想箱庭を構築するさ」


ジェニスはそのまま光の翼を起動してどこかへと去っていった




ユリン

「私達はこの町を美しさを捨て去って

自力で何とかする時代にしましょう」


コリン

「町を作りかえるですぅ」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ