表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
12/40

11話 骸骨持ちのライス

ジェニス

「では我はライスという奴を探すか」


光の翼を起動して、

空中を漂う

その様は美しいと称されてポイント稼ぎが出来ていた


ジェニス

「無限稼ぎ…」


無限稼ぎでポイントを稼いでジェニスは一夜にして頂点へと辿り着いた





~豪邸~


ユリン

「こんなのチートでございますわ!」


コリン

「ひ、卑怯ですぅ…!」


ジェニス

「すまない ついつい魔の手が伸びてしまったようだ…」


ユリンもコリンも光の翼を見ていた


ユリン

「光の翼とは美しきかな

どこであのようなものを?」


ジェニス

「我もな…呪刑なのだ

しかし、我の場合の呪刑に込めた願いは破壊では無かったのだ

だから分からないのだ ライスのやっている行いというのは」


コリン

「復讐…なのですか?」


ジェニス

「どうだかな…それはライスにしか分からぬ」


ジェニスはポイント稼いだ状態で

土地さえ購入出来るレベルとなった


ジェニスは驚いた


ジェニス

「何故か、この町以外の土地が高いな

全て高額だ…まるで私のような呪刑者を待っているようだ」


呪刑のようなチートアイテムを使わない限りは、

その価格を購入出来ない

これはどう見ても、ジェニスを誘い込んでいる


ジェニス

「どうやら復讐なのではなく、呪刑者を誘っているな」


ジェニスは土地売買をしている者に連絡を取り込んで

その土地の案内をしてもらった





~土地~


土地とは名ばかり、そこはただの荒野だった


ライス

「呪刑者がやっとお出ましだね」


ライスがそこにいた

どうやら本当に誘い込んでいたようだ




ライス

「冒険迷宮という単語を知っているかね?」


ジェニスは覚えていた

それは貴族時代の呪刑所持のエレッカの目的だった


ジェニス

「仲間を探しているのか?」

ライス

「それは違うな 俺には仲間というものはいらぬ

ただ一つ冒険迷宮したいのだよ」


冒険迷宮の神髄をジェニスは知らなかった

ライスはそれを知っているようだ




ライス

「冒険迷宮とは、呪刑所持者を探して自分の呪刑として獲得する事だ

それによって更なる呪刑の念を持つ事が出来る

それがどういう事分かるかね?」


ちんぷんかんぷんだった

精神体の記憶領域のイメージ化によって取得しているのは一般人だけだった

それによってジェニスは無数の経験値を得たのだが

呪刑所持者だけ記憶領域のイメージ化が無かったのだ


ジェニス

「呪刑所持者は輪廻へ堕ちていないのか?」


ライスは疑念した

それがどういう言葉かを知った上での疑いだった

だがしかしジェニスが自分の磁力から解放するべく

光の翼を身にまとった時に確信へと変わった


ライス

「輪廻生誕せし者、輪廻取得者なのか君は

面白いよ そういう人間を私は待っていたのだよ


冒険迷宮を堪能する為、君の呪刑を奪い取るとしよう」


ライスは心の磁力を行う

心の磁力によって魂に備わった呪刑の念を引き込む力だ

これによって呪刑所持者はライスへと誘われた


だが、ジェニスの場合

呪刑が輪廻と合併しているのでそれらを奪い取られる事は無かった

NSとも相容れない何物にも劣らない不滅の心をジェニスは持っていた




ジェニス

「お前に奪われた呪刑の念、それをどうこう言うつもりは無い

俺も呪刑を奪ったのと変わりは無いのだから」


そう、ジェニスもエレッカの呪刑の経験値を得ていた事になるのだ

しかしそれでも


ジェニス

「その呪刑の力を使う結果、このような惨状にするとなると話は別なのだ

そのお前のこの時代で最も穢れた念を俺の誇りで斬ってやろう」


ジェニスは光を増幅した

増幅して放爆する光の剣


ライス

「呪刑所持者は輪廻から外される

そして輪廻から外れて、二度と這い上がれないのだ


命はどこに在ると思うかね?そう、私に在るのだよ

私と共にな そして呪刑経験値を獲得した者は更なる力を身に着け

やがては輪廻をその身に宿らせる


君の力こそ、私が追い求めているものだ」


だからよこせとそう言いたいのだライスは

しかしジェニスにとって、この呪刑は貴族の誇りと共に勝ち取ったものだ

そしてそれを自分の力として自分の誇りとして掲げてから忘れる事は無かった




ライス

「私を殺すという事は他の呪刑所持者も殺すという事だ」


しかしジェニスには全く興味が無かった

いや、その精神的なものは意識として無いからだ

メビウスの輪で数々の記憶領域のイメージ化を見てきて

ジェニスはとうにその心は達観を通り越していた


ジェニス

「なら、俺が心の中で復活させてやろう

記憶領域のイメージ化によって俺は精神体のイメージを創造出来るようになった

お前に奪い取られた数々の呪刑経験値は

俺に幻想のイメージ化を齎してくれるだろう」


ジェニスは誓った

この呪刑経験値によって入手する力を使って

呪刑所持者の為の幻想箱庭を作ろうと


ライス

「はは、面白い試みですねぇ 私もその仲間に加わるというのかね?」

ジェニス

「その通りだ 誰もが平等だ」




ジェニスはそのまま光の剣で貫こうとしたが

ライスは避ける 回避しまくる


ジェニス

「光の剣は直線状に超速度で貫くはずなのだが…

何故避けられるのだ?」


ジェニスは考えてみた

ライスは【心の磁力】という能力を所持していた


ジェニス

「私の魔法は強制的に回避させられるのか」


ジェニスは光の剣を回避出来ない要領を作り

複数個所めがけて光の剣を放った

しかしライスはその瞬時に切り替わる光の剣の隙間を掻い潜って回避した


ジェニス

「心の磁力によって回避させられる

それでライスは呪刑を使用して疲れた瞬間を狙うという訳か」


ライス

「その通りだ

私の力は有り余っている

この破壊された土地を見よ」


破壊されて機能する事は無い土地ばかりが全体を覆いつくす

美しい町以外は全て荒野であり闇になっていた




ジェニス

「冒険迷宮はそんなに良いものか?

私にはそんな良いものは思えないが…」


ライス

「冒険迷宮は輪廻取得者となるのが目的の一つだからな

ジェニスでは分からないのだ」


輪廻転生すらも通り越せるその力こそが

冒険迷宮の中の一つの目的だ


ジェニス

「残った町はここだけか…

罪人が最後に残した町の名残…これを無碍にするのはちと私の癪に障るようだ」


罪人は一つの覚悟を見せていた

血に染め上げられる覚悟だ


ジェニス

「誇りにかけて貴様を葬る事にした」


光の翼を起動して

磁力では決して回避出来ない

回避不能な光の剣を複数使用して貫く




ライス

「心の磁力を舐めない方がいい

回避不能技は使用され続けた

しかし、私の磁力は自分の肉体さえ一時的に変形させながらも回避が可能だ」


心の磁力は

心自体が磁力になっているので

肉体の構造自体何にも関係が無い


無関係の要領で、肉体を変形させながら呪刑の力は回避させられる




しかしジェニスはそれを待っていたのだ

数々の呪刑者を殺してきたのだから回避不能技は使用過去があるはずだからだ


ジェニス

「光の破片という技が私には存在する

光の破片を配置して、その破片から光の剣を生成出来るのだ」


ライス

「それがどうしたのだ?」


ライスはそのまま光の剣に貫かれた

心の磁力ですら瞬間的に回避出来ないその零距離の力が


ライス

「俺の首輪につなげた骸骨に光の破片を入れていたのか…」


ライスはそのまま倒れた

そして輪廻転生をしない者には存在が抹消される事


ジェニス

「輪廻転生…出来ないのだろう…?

そして呪刑者はライスの中で生き続けていたのだ

だからこそ、私は同族は見殺しにはしないよ」


ジェニスは精神体のイメージとして

ライスのイメージを取得する

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ