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10話 ユリンとコリン

嬢様

「きょ、今日で私と同じランクになったって…マジですの?」


腋丸出しのドレスで焦ったお嬢様


ジェニス

「そのようだな 俺はランクAになったぞ もうすぐAAまでいくぞ」

嬢様

「な!?」


腋をこちらへ見せつけるようなドレスで更に焦るお嬢様


ジェニス

「それよりもお前あの汚い女と仲良しだったんだな 仲良くしたらどうなんだ?」

嬢様

「それはあなたに関係ありませんわっ!」


気分を害したといってお嬢様は出ていく

メイドに汚い女との逸話を聞く

どうやらメイドと百合する前に汚い女と百合をしていた仲だったらしい


けど自分だけがランクを高くしたものだから、

意地になって今があるらしい


ジェニス

「やれやれだな メイドよ、少女用のドレスを注文してくれないだろうか」


ジェニスは自分のランク付けを後回しにして

今度は汚い女のランク付けを高くする事にした

注文したドレスを着させて同じようにランクを高くさせていく


日々を追う事にお嬢様と同じランクまで高くなる





嬢様

「な!?そんな、お前と一緒だなんて苦痛ですわ!」

汚女

「やったですぅ…!これで一緒だねユリン!」


ユリン

「な、なにをおっしゃってるか分かりませんんわね汚い女」

汚女

「汚くないもんですぅ…!私の名前を早く呼んでよユリン!」


汚い女はドレスを着て尻尾を振るように

あっちこっち向いてそっぽ向くお嬢様に顔を向けていく


ユリン

「わかりましたわよっ!コリン!ほら、これでいいですわよね!?」

コリン

「うん やっと会えたねユリン!」


ユリン

「や、やめなさいませ!こら!離しなさい!」

コリン

「はなさいですぅ…!」



二人仲良くなった


ジェニス

「やっと真実に巡り合ったようだな

俺はその真実へ足がかりしてやっただけだ」


褒美はいらないとジェニス


ジェニス

「しかし一つ問題がある

この美しさとは何だ?」


ユリン

「ここにある美しさとは単なるお飾りですわ

コリンとの友情の前でもそれは同じでしたの…」


ユリンがしょんぼりしているとコリンがなでなでする

ユリンは変わらない友情に泣いたのだった


コリン

「よしよしいいこいいこですぅ」


ジェニス

「この町を調査して分かったのだが、点数によっての美しい汚いがあるな

そして汚い場所は低品質しか存在しない」


ユリン

「そうなのですわ それがこの町の掟ですわ」


ジェニス

「では何故この町から出ないのだ?この町の災いから逃れるにはそれが一番なのでは無いか?」


ジェニスの考えは最もだ

しかしこの美しい町の外に出た事はあるのか?と聞く


ユリン

「この町の外をご覧になってくださいませ」

ジェニス

「御意 まあ直ぐに理解できるだろう」


ユリンとコリンは頭にはてなマークを浮かばせる

まだジェニスは光の翼を見せつけていないからだ





~豪邸の屋上~


豪邸の屋上からジェニスは光の翼を起動した

呪刑によって齎されるその魔法は身体に内蔵された呪刑により起動される


内蔵魔法と呼んでいいだろう

ジェニスはその光の魔法によって翼的な形状をさせた光によって高速移動をした




ジェニス

「俺は町の中で輪廻再生したから分からなかったが…瓦礫になっているな」


ジェニスは翼によって上空から見下ろしていた

美しい町の外側は資源そのものが枯れていた


資源の無い外側

そしてこの町しか存在するものはいないのだと確信した





~豪邸~


ジェニス

「見たのだが、資源が枯れているのか?何があったのだ?」


二人はその発言に少々疑念を持った

そもそも知っている事では?と言うのだ


コリン

「この町以外は全て滅んだのですぅ」

ジェニス

「何故だ?」


ユリン

「それは戦場を渡り歩いた呪いの住人と呼ばれたライスによって齎されたのでございますわ!

ライスは首輪に架けた骸骨を「呪刑」と呼び町そのものを無くしたのですわ」


ジェニス

「そんな奴がいたらまず助からないのでは?」

ユリン

「えぇ、ですからここには呪刑が存在しているので助かっているのです」


呪刑によって存在抹消されかけていた所を

この町に存在していた呪刑に助けられたという


ユリン

「この町そのものに呪刑が施されていたらしいのですわ

その呪刑によって点数というルールで守られているのです


その循環した美しき旋律によってこの町にフィールド結界が張られているのですわ」


呪刑の存在は誰もが知っている

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