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2人の文芸部  作者: 赤坂剣
6/10

page4:互いの主張

 ガチャ

 ガラガラガラ


 今日はいつもよりも早く部室に来てしまった。楽しみすぎて帰りのSHRがおわってから、すぐに来てしまった。

 普段なら教室の掃除などを押し付けられりするが、そんな事が無いように今日はすぐ来た。あんはまだ来ないと思うからその前に準備をしなくてはいけない。

 準備とは、あんが作品を作るのに道具を少し出しておかないといけないからだ。脚立に上り棚の中を漁っているとドアの開く音がした。


 ガラガラガラ


「こんにちは。政敬くん。何をしているんですか?」


 と、聞いてきたのであんの方を振り向きながら話そうとした。そうしたら、足が滑ってしまった。


「えっとね、ここの荷物をな、ああ! あん、危ない!」


 ドゴォン!


 倒れたらそこには温もりの感触が手にあった。


「いってー...ん? 何だこの感触.....これって...」


 気がついた時には寒気がしてきたが、その時にはもう遅かった。


「あの...胸から手を離してくれませんか」


 あんの目に光がなく、ただ睨みつけるかのようにして僕の手をどかそうとした。

 流石にまずいと思い、急いで距離を取る。


「ご、ごめんあん。胸触られたのが嫌だったら本当に申し訳ないです。なんでも1つ言うこと聞きますから」


 と、土下座をしてあんに向けて言った。

 許してもらえず、仲を切られたら僕の人生はもう終わりだと思う。


「はぁ...そこまで気にしてませんよ。事故ですし、びっくりしただけなので...あ、でも言うこと聞いてくれるんですよね?」


 あんはニコニコしながら僕の方にその視線を向けて言ってきた。なにか嫌な予感がしたが、あんなら別にいいかと思ってしまっている僕がいた。


「あぁ、いいよ。実はさっきな、小説を書くために基礎となる本が部室にあったからそれを取っていたんだ」


 何をしていたかを話しながらその本をあんに渡す。この小説を書くために基礎となる本なんだが、僕も1度だけ読んだんだ。まぁ、知らないことがあったから為になった。しかし、僕の知っている事のが多かったので、僕にはそこまで必要がなかった。ただ、基礎となる本としてはしっかりしていたので、進めるだけの価値がある。


「ありがとう。読ませてもらうわ」


 そう言って席に座った。あんは早速その本を読み始めた。


 ・

 ・

 ・

 数十分後


「なるほどね。大体わかったわ。これ、お返しします」


 と言いながら本を返してくれた。これで、ある程度は本をかけると思うので大丈夫だと思っている。


「大体分かってもらえたなら明日から執筆に移ろうか。今日はもう時間が遅いし、帰ろう」


 と言った。そうしたら、あんが少し恥ずかしがりながら僕にこう言ってきた。


「あ、あの...。もし良ければ政敬と一緒に帰りたいのだけれど...いいかしら?」


 急に言ってきたためビックリしてしまうが、流石にそのまま了承する訳にも行かないので、あんに聞いてみた。


「な、なんで急に?」


 一緒に帰れるのは嬉しいけど、なんで急に一緒に帰ろうなんていってきたのだろう。そうするとあんはこう言った。


「さっき何でも言う事1つ聞いてくれるっていったでしょ!」


 ビクッとしてしまったが、そうだったと思って、こう答える。


「わかった。家まで連れていった方がいいかな?」


 と、どこまで送るか聞いてみることにした。一緒に帰る以上責任を持たないといけないからな。ちなみにあんがどこに住んでいるか知らない。


「駅までで大丈夫ですよ。家、遠いですし」


 そう言うなら駅まで送ることにする。僕は駅の近くが家だからちょうど良いので大丈夫なんだ。


「そうか分かった。じゃあ、一緒に帰るか...」


 そう言って駅までは本について色々話した。なんで本が好きなのかだったり、好きな本について、本のことばかりお互いに話していた。

 また明日部活で会う時はもっと仲良くなっていたいと思ったからだろう。

 そしてその日は過ぎた。

眠い書き終わったの深夜の3時でびっくりした。次の話は下校中の話になります。由奈の執筆についてはその次に作りますので何卒よろしくお願いします。

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