戦争の始まり
〜エルー・アスパニ皇国皇城〜
統合暦9月下旬
皇都アスパニアの中央にある皇城内では、皇王ボルチェフ・エルーと宰相ツチラト・シモン・アビークが話し合っていた。
「陛下、用意は全て整いましたぞ」
「ふむ……何の用意が整ったのだね?ツチラト君」
「ご冗談を、陛下。聖戦の用意でございます」
「ならば、いつでも開始できるのだね?」
「はい。陛下のご命令があらば」
「ここまでは本当に長かった。自国領の一部地域の譲渡の代わりにエユスバニア大公国からの軍事訓練を受けて文明化し、限界まで国税を増やしてあちらの兵器を買い備えたのだからな」
「他にも飛竜部隊を増やし、港にエユスバニア大公国などの準列強を筆頭とした文明圏内国家の租界を作り、様々な事をしてきました。しかし、その苦労が報われるのです。聖戦をし、大陸を統一してあの国共を見返してやるのです。殿下」
「わかった。ならば、全軍を招集しろ。グルバニア王国が落ちれば食料を輸入しているジークハルド公国は持つまい。あそこは燃える石が沢山あるが、黒い水のせいで食料が取れんからな。アイルンドンム伯国は脅せばこちら側に付くだろう。全軍が集まり次第聖戦の始めるのだ」
「仰せのままに。必ずやこの大陸の統一を。そして、憎き亜人共を駆逐してやりましょう」
エルー・アスパニ皇国は数分後、グルバニア王国に対して進軍しだした。
エルー・アスパニ皇国は亜人差別主義者の国でエユスバニア大公国からバックアップを受けています。なので、聖戦の表向きの理由が亜人の駆逐で、本当は大国になろうと思っているんですね。