続編 -初めての… 8-
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おはようございます。
シュウマイごちそう様でした。
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翌朝、会社のロッカールームで
携帯から一夜さんにメールを送った。
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おはよう。
おいしかったでしょ?
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すると、すぐに返事が返って来た。
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えぇ、とっても・・・
びっくりした(-_-)
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その時の千莉ちゃんの顔、
見たかったな♪
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もぅ〜っ
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ところで、昨日はあれから
ちゃんとゆっくり休んだ?
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うん、ありがとう
昨日は本当にごめんね。
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いいよ、そのおかげで千莉ちゃんの
可愛い寝顔がたっぷり拝めたし♪
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え・・・っ。
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(゜Д゜;
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千莉ちゃんが寝てる間に
キスもいっぱいしちゃった♪
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えぇーっ!?
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よ、夜這い・・・(@_@;
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うへっ、失礼な。
それより早く上がっておいで。
顔見たい♪
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そういえば今日から一夜さんと同じフロアになるんだった。
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うん。
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3階に上がると一夜さんは既にデスクに座っていた。
でも、特にバリバリと仕事をしている訳ではなさそうだ。
だって今日は仕事初めで、やる事と言えば
年始のご挨拶に来たお客様とか、
たまに鳴る電話の応対くらいだ。
一夜さんは私に気がつくとほんの少しだけ口元を緩めた。
新しく配置された私のデスクはちょうど一夜さんのデスクと
向かい合う感じで顔が見える位置だった。
私の真向かいに同期の林田くん、そして向こう側に
経理部の部署があって、私の二年先輩の女子社員・西川さんが座っている。
一夜さんはその西川さんの向かい側のデスクだ。
ちなみに一夜さんに張り付いていたあの三人組のデスクからも
一夜さんの顔が見える。
フロア全体で年始の朝礼があった後、部署毎に分かれてまた朝礼。
その後はさっそく引越後の荷解きとパソコンの配線なんかが待っている。
そして、経理部の人達が年末と同じ様に手伝いに来ると
例の三人は待ってましたと言わんばかりに
「前園さ〜ん、こっち手伝ってくださ〜い。」
と、捕まえていた。
あ〜ぁ・・・一夜さん、また捕まってる・・・。
「高本さん、一人で出来そう?」
「へ?」
一夜さんとあの子達の方をなんとなく気にしながら
パソコンを繋いでいると、またしても林田くんが真横に来ていた。
「あ、うん・・・多分、大丈夫。」
「・・・て、高本さん、それ、そこじゃないよ。」
「えっ。」
「プリンターはこっち。」
林田くんは私がとんでもない繋ぎ方をしていたのか、
プププッと笑いながら繋ぎ直してくれた。
「あ、ありがとう。」
そう言いながらちらりと横目で一夜さん達の方を見ると
やっぱりあの子達が両側にぴったり張り付いていた。
一夜さんのバカーッ。