宙に浮く男
「マジックギミックス」久々の最新話投稿です。
長らくお待たせして申し訳ございません。
よろしくお願いします。
新生アメリカはニューヨーク。
統括会の本部の入り口から西へ200m離れた交差点の信号にハツキ達は捕まっていた。
少しいらだったような様子のハツキがその場の静まり返った空気をなくすために口を開く。
「……この信号長いなー……」
「確かにそうですね。もう40分ぐらい待ってるんじゃないでしょうか……」
「いや、まだ2分も経ってないから!」
透哉は故意なのか天然なのかわからないようなボケをかますセリナにビシッとツッコミを入れた。
そんなハツキたちを見つめる男たちがその交差点の近くにいた。
「あ、あの人たちです。 間違いないですよ、ラッド!」
「ああ……あの顔……俺でも覚えてるぜ、リゼーラ!」
男たちは滑らかに会話を交わす。
と、次の瞬間、その二人の男はハツキ達のもとへ走っていった。
「おいおいおい、お前ら! ちょっと待ってもr……」
「お、青になった。いこっか」
ハツキは男の言葉を滑らかにスルーして交差点を渡ろうとする。
「ち、ちょっと君たち! 待ちたまえ!」
「ん? あなたたちは?」
透哉が声のした方へ振り向く。
「フッ……忘れたとは言わせねーぜ……」
「いや、普通に知らないんですが……」
ハツキが目を細めて呆れたような表情をする。
「おいおい! 1回会ってるから! 確かに最後に登場してからもう三か月ぐらい経つけど! あ、この世界じゃなくて外の世界の話な!」
「セリナ、まずはどこ行く?」
「無視すんな!」
ハツキ達は、何かごちゃごちゃとメタいことを言っている小太りの男をよそに、交差点を渡った。
「だ、だから待てって! 俺だよ! ラッドだよ!」
「だから誰ですか?」
「私たちは以前グレゴリオファミリーに所属していたのですが……」
ラッド、と名乗る小太りの男とハツキとの会話を聞いていた細身の男が会話に割り込んでくる。
「覚えていないのですか? あなたに殴り飛ばされた者なのですが……」
「ああ! あの時の!」
「俺が自転車で轢いちまった人か!」
「そうそう……って覚え方……」
「知り合いですか?」
セリナがハツキの顔を覗き込んでくる。
「うん、まあね」
「やっと思い出したか。なら……あのときのお礼をたっぷりとさせてもらおうか!」
ラッドがハツキに殴りかかる。
「うお……っと。いきなりだな……」
ハツキはラッドの拳をつかみ、足払いをかけた。
「うわ!」
ラッドはその場に倒れてしまう。
「はあ……ラッド、私たちは今はそんなことをしている場合ではなかったでしょう。いち早く情報をつかんでボスに伝えねばいけません」
「あ、ああ、そうだったな」
ラッドが服に付いた砂を手ではらいながら立ち上がる。
「そろそろ暗くなってきましたし、やつが出てくる前に何か情報を……」
細身の男、リゼーラがそう言いかけた瞬間だった。
「キャー!」
ハツキ達がちょうど今から向かおうとしていた通りの方で悲鳴が聞こえてくる。
「な、なんだ?」
ハツキ達は一斉に悲鳴がした方を向いた。そこには驚くべき光景があった。
「な……あれは……!」
透哉が驚嘆の声をもらす。
「人が……宙に浮いてる……」
ハツキ達が視界の真ん中にとらえたもの……それは、ビルの4階ほどの高さのところで宙に浮いている1人の男であった。
読んでくださり、ありがとうございました。
この話、活動報告では22日に投稿する予定だったのですが、こんなにも遅くなってしまい、本当に申し訳ございませんでした。
言い訳のように聞こえるかもしれませんが、パソコンのバッテリーが逝ってしまい、小説が書けない状態になっておりました。
本当にすいませんでした。
以後このようなことがないように予備バッテリーは常に装備しておきますので、どうぞこれからもよろしくお願いします。




