【詩】メロンソーダ
エメラルド色に染まった炭酸水を飲むと、わたしはとても幸せな気分になる。
それは、春夏秋冬関係なくそうだ。
そのエメラルドは、わたしの心の中にすんなりと入っていき、そして支配する。
飲んで幸せになるのはもちろん、見ているだけでも幸せになる。
下から上へ、小さな小さな泡の粒が登っていき、最後には空気に触れ消える。
氷を入れるとなお良し。
氷と氷とが当たり、カランカランと鳴る。
風鈴と引けを取らないほどの癒し効果がある。
涼しげで、爽やかで、それでいて眩しい。
そこにバニラアイスを入れると、もうわたしは死んでも良いと思うほどに幸せである。
むしろ、“それ”その物が天国であるかのような。
メロンソーダ。