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一、白い羽 「カラス」「昔話」「ショートケーキ」

「お母さん、早く、早く!」

「お腹空いちゃった!」

「早くちょうだい!」

 子供たちの目の前には、真っ白なショートケーキが置かれている。それは、苺のショートケーキだったはずだが、上にのっかっていた苺はなくなっていた。

「お待ちなさい、子供たち。今、みんなにわけてあげるわ」

 母親はそう言って、眩しいくらいの白いケーキを見つめる。

「ケーキを食べながら、昔話をしてあげましょう。真っ白なカラスのお話よ」

「真っ白のカラス!?」

 子供たちは驚いて丸い目を一層丸くしました。

「カラスは黒いんじゃないの?」

「違うの。昔のカラスは白かったのよ。でも、白い羽ではつまらないから、おしゃれなカラスは色とりどりの羽を使っておしゃれをしたの。赤や黄色や青色の羽」

「わあ、スゴイなぁ。僕もそんな羽になってみたい」

「でもね、坊や。白いカラスは、あまりにたくさんの色の羽を使ったから、最後には黒い羽になってしまったの」

「へぇ〜だから、カラスは真っ黒な羽になっちゃったのかぁ。欲張りすぎたんだね」

「でもね、黒い羽は一番素敵な羽なのよ」

「どうして?」

「黒い羽は全ての色を集めているから、もう他の色に染まることはないの」

 母親はそう言って、自慢げに自分の真っ黒な羽を広げてみせる。

「全ての色を持っているから、こんなに黒く輝いているのよ」

「そうなんだぁ」

「よかったね〜僕達みんな真っ黒な羽で」

 七羽のカラスの子供たちは、楽しそうにさえずり、大きな口を開けて、母親のカラスがついばむショートケーキを順番に食べさせてもらった。






カラスの昔話と言えば、昔読んだ白いカラスの話を思い浮かべました。色んな色を混ぜ合ったら黒になってしまいますよね。^^; でも、黒はもうどんな色にも染まりません。

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