案内中、人に囲まれて埋もれて気絶しました
うっとり机に並べた文房具を見ていると、ドアが勢いよく開いた。
「シャルナ〜!案内してくれるってよ」
「ワァッ…びっくりするじゃない…レオン…」
そう言うと、後ろに人がいることに気づいた。
はっとなり、レオンの後ろは…無理だ…なら、本棚の後ろッ!
私は、本棚の後ろに隠れる。
「いやいや隠れんなよ」
「だってぇ…」
「お初にお目にかかります。本日の案内役を努めさせていただきます。ヤミル=ノートンジャーです。」
「…ハジメマシテ…」
「このシャイガールが、シャルナなんだけれど、神童っぽくないよな〜」
「それが我が主よ」
「ミミル、どこから来た?お前ここにいなかったろ」
「散歩してたのよ。広くて走りがいがあったわ」
「そう。シャルナ〜出てこい」
う〜無理…
コツコツと足音がこちらに近づく
「シャルナ様、無理にとは言いません。ただ、案内しなければ、ここの学園はとても広大ですので迷うかと」
「…ソウデスネ…」
「良ければですが、私でよければご案内しようと存じまして、どうでしょうか。シャルナ様のペースで良いですので、お聞かせくれませんか?」
「デハ…オネガイシマス…」
「承知致しました。このヤミル、尽力を尽くし、案内させていただきます。」
「すごい敬語だな」
「そうね。まぁ、我が主にお似合いよ」
「そういえばミミルってシャルナのこと呼び捨てだよな?なんでだよ」
「なんでって…」
「我が主なんだろ?」
「距離感バグるからって呼び捨てしろと頼まれたからよ」
「へーそれは初耳。こんなに一緒にいても分からないことなんてあるんだな。」
「幼なじみなのにそんなことも分からなかったワケ?レオン」
「幼なじみだからって全て知ってるとは限らないんだよ」
「あっそ」
◇◇◇
食堂、図書館、教室、塔、部室などを周り、残りの1室へ向かう。
ここは、生徒の学習スペース。
学習スペースなので、静かかと思ったら、いきなり人に囲まれて埋もれる私…
「神童シャルナが来た!」
「うそ!こんなところに?!」
「もっとレベルが高いところに行くと思いましたわ!」
「もっとって…ここが1番上でしょうが」
「待ちなさい!シャルナ様がお困りでしょう?!」
「まぁまぁ、可愛い!」
「可愛い〜」
「案外神童っぽくない?」
「これがギャップよ」
「へー」
うっ…ひっ…あぁ…
さすがに刺激が強すぎて気絶する私。
ヤミルが止めてくれるが、遅い…
やっとの事で救出された私は、目を回しながら気絶中。
「この後、校長室へお連れしようと思いましたが、これは…後日の方が良いですね…体調面的に」
「申し訳ないけれどそうさせてもらおうかな…シャルナ〜!起きろ〜!」
そう言いながら私の肩をユサユサ揺らすレオン。
やめなさいやめなさい
「これ、完全に起きないパターンじゃない」
「ミミル〜これ起こせないか?」
「無理」
「えぇ〜」
「とりあえず、シャルナ様をベッドへ」
ということでベッドに運ばれた私であった。
部屋まで来てくれた学園長に土下座して謝るシャルナのことは言うまでもない。
今日も読んでくださってありがとうございました…!
シャルナがまた埋もれてしまいましたが、楽しんでいただけたら嬉しいです。




