地獄の仕立て屋
仕立て屋に着いた私達は、ドアを開ける。
チリンリン
そう鈴の音が聴こえた時、
「いらっしゃいませ!!!!」
「「「わっ?!」」」
ピッタリ綺麗に重なる驚き声は、周囲の人達が振り向く程である。
「ビックリしましたよ。シーリンタさん…」
「そうよそうよ!シャルナがビックリしたままじゃない」
「いやぁ〜悪い悪いレオン。うちの家系は、代々男女関係なく声がデカくてさ。悪かったねシャ…」
シャルナにミミルが目を先に向けており、後2人が後に続くようにシャルナを見る。
目を見開き、口がポカーンと開き、眉が限界まで上がり、放心している。
「これはたまげた」
「シャルナは、こんなものですよ。」
「これが我が主の困った点ね」
「はっ!ビックリしたッ!」
「気づくの遅すぎだろシャルナ」
「やぁ、ビックリさせてすまないねシャ…」
「ひっ」
ひっ、と声を上げ、レオンの後ろに隠れるシャルナ。
どうやら人見知りが発動したようである。
「お〜い。シャルナ〜失礼じゃないか?それ」
「失礼でしょ」
そう2人に言われながらも首を横に振るシャルナ。
「はぁ、で、今回はどういった用件で?レオン。」
「あ〜実は、かくかくしかじかで、世界最高峰であるスィーベルト魔術専門学園に通うことになって、それの制服を」
「なるほどなるほど…まぁ、神童だから行ってもおかしくないか。じゃあ採寸測るから、こっちに来て。」
「はーい」
一方シャルナは、隠れたまま。
「シャルナちゃんは、モーツァリに測ってもらって」
「…ハイ」
「もうちょっと大きな声で?」
「…ハイ」
「はぁ〜よろしく頼みますよシーリンタさん。」
「おう!任せときなって!このカリスマシーリンタここに参上!」
「さっ、行ってこいシャルナ」
「ね〜無視〜?酷くない〜?」
そうシーリンタが言っているが、レオンは、無視。
「シャルナちゃんこっちの更衣室おいで」
「…ハイ」
はわわわ…こ、更衣室なななななななんててててて…ヒッ
◇◇◇
数分後、レオンは、測り終えており、シャルナをミミルと一緒に待っているのだ。
「遅いな…」
「それがシャルナよ」
「いつもそうなのかい?」
「ええ、いつもあんな感じでストレス溜まります」
「苦労してるんだね」
「はい…」
時々叫び声なども聴こえるのでおそらく、シャルナにとって地獄なのだろうと察するレオン。
「やっと出てきな」
「寸法だけで40分よ」
「こりゃヤバいな」
うん、モーツァリに迷惑かけたな。
シャルナがもじもじしている。というか顔が赤い。まぁ、いつもの事だ。気にしないでおこうと内心思うレオン。
会計も終わり、これは文房具どころではないなと判断し、ぷしゅ〜とダウンしているシャルナをおぶって、ミミルに荷物を持ってもらって帰るのであった。
文房具屋に行くと、まさかのシャルナが?!ーーー文房具にこだわっていた…
どうも〜!第3話も読んでくれてありがとう!作者で〜す!
いや〜今回はタイトル通り" 地獄 "でしたね!
シャルナちゃんのメンタルがまたしても紙みたいにペラッペラで、作者はニヤニヤしながら読んでましたよ?
……本人はガチで死んでたけどね!
まず言わせて?シーリンタさんの声量、犯罪級。
「いらっしゃいませ!!!!」でシャルナの魂が抜ける程…どんな声量してるのよ…
放心してる顔が容易に想像できて作者は満足です。
そして今回のMVPは……モーツァリさん!(仕立て担当)
(決してモーツァルトから取った訳では…ありませぬ?)
寸法測るだけで40分って何事なのよ…
シャルナの人見知りがMAX発動して、更衣室で叫び声が聞こえるの地獄すぎる。
レオンの「こりゃヤバいな」が完全に正しい。
ミミルの「それがシャルナよ」の諦め感も好き。
そして最後の“ぷしゅ〜とダウンしておぶられるシャルナ”これ、作者的に今回のベストシーン。
シャルナのHPが0になった瞬間が美しい。(?)
……で、文房具屋に行ったら
まさかのシャルナが文房具にこだわり始めるという裏切り展開w
お前、仕立て屋で死んでたよな?文房具は元気なのかよ?可愛いw
ということで、第3話は、シャルナの人見知りと精神力の弱さがよく分かる回でした!
次回は文房具屋で何が起こるのか……作者も楽しみにしてます(他人事)
ではでは、また次の話で会いましょう!




