状況がヤバイぞ…
俺たちは、シャルナが向かったであろう方向、北東へ向かい爆速で飛んでいる。
浮遊輪廻の発動範囲を少しいじれば複数人浮かばすことができるのだが、魔力消費は倍に近い。
シャルナには怠るが、時速206km程で飛んでいる。他の奴らが酔ってるのを構わず急ぐ。
シャルナのことだ。あんな何もない地に急ぎ過ぎだろってくらいに飛ばして向かったからな。
もう、あと3分の1くらい進めばつくのだが…
「は?」
不意に漏れた俺の意味不明で状況が読み込めない声。
なんせ目の前が異常に光っていて、尋常じゃない魔力密度。魔術術式密度。これは…驚かないのがおかしいレベルだ。
ピカッと急に更に光り、赤、水色、黄緑、茶色が混ざったような魔力球が大量に浮かんで、風が勢いよく流れる。
あぁ、ヤバイ!
「うっ…おい、ルイト…これシャルナだよな…?」
「その通りだレオン。なんならシャルナ以外ありえない」
「それはすごくヤバイですね。うっ…無事だと良いのですが…」
「ヤミル殿の言う通り、状況が読み込めない…」
「?そうは申し上げませんでしたわよ?ラファエルさん」
「要するにそうだろう?」
「まぁ、そうなのですが」
ミミルは酔いすぎて気絶。
精霊獣じゃなかったのか?精霊獣でも酔うんだな
「兎に角急がないといけないのは確かだな。速度上げるぞ」
「えっ?ちょ…ルイト無r…」
速度を上げる。シャルナに至らないのが悔しい所だな。鍛錬しなければ。
しばらく進むと、グリーンドラゴンと見られるドラゴンの死体が地に沈むところを見た俺。
自然が吸収している?
というかさっきの大規模上位魔術だよな?
なら、なぜ魔力の残骸があんなに綺麗なんだ?どんな術式なんだ?構造なんだ?なぜ自然に被害がないんだ?吸収されるんだ?やはり魔術は奥が深いな!深淵が測れない!というか残っている魔力の粒子から捉えるに、言語じゃないだろという程の術式の詰め込み具合。
「シャルナを探すぞ!」
「うっ…おう…ちょっとギブ…」
「ヘタレめ」
「速度が異常だぞ…シャルナ並に」
「普通じゃないのか?」
「こっちもバグってた…」
ということで探すことに。
おそらくついでで魔石でも探してるんだろう。
第26話まで読んでくださりありがとうございます!
今回は書いてて一番テンションが上がった回でした。シャルナの魔術は“まだまだこんなもんじゃない”ので、
ここからさらに世界が広がります。ルイトたちの焦り、レオンの不安、そして“自然が吸収する魔力”の謎。次回から一気に核心へ向かうので、ぜひ続きも読んでください!




