入学式
朝、ミミルに叩き起された私。
今何時よ…まだ5時じゃない…
「もうちょっと寝るぅ…」
「寝ないわよ!起きなさいッ!」
ミミルがもふもふの尻尾で顔を思いっきり叩かれる。一見、枕で叩かれるくらいの痛さに見えるが、実際、5Lくらいの水が入ったバケツで叩かれる痛さ…普通に痛い…
「うわっ!痛い痛い!やめてミミル!起きるからァ!」
「ふんっ!シャルナ、今日入学式だってこと忘れてない?」
「あっ!」
あっ完全に忘れてた!
「早く準備しなさい!7時集合でしょ?!」
「えっ、ヤバいヤバい」
ドタドタとベッドから出て、トイレへ行って歯磨きして、えっと〜えっと!
「焦りすぎよ」
「えっ!だって」
「そのために早く起こしたんでしょうが」
「あ〜!なるほど!ありがとうミミル!」
「早くしなさいよね」
「はひ、ほーふふ」
「パン食べながら喋らない」
「ふぁっふへ」
「いいから食べちゃいなさい。余裕を持ってよね」
「ふぁーふぃ」
◇◇◇
ご飯を食べ終わり、私が今、1番苦戦しているのは、制服を着ること……
「これどうやるのよぉ〜!ヤミルぅ〜助けてぇ〜」
「来るわけな……」
「ただいま参りました」
「は?」
ミミルがすごいびっくりしてる……
「では、お身体失礼します」
「うん。ありがとうミミル」
◇◇◇
あれから20分、私の着替えが終わり、ヤミルに髪を結ってもらった。
「ありがとう。ヤミル。助かった」
「お役に立てて光栄です。そろそろ6時40分ですね。向かいましょうか」
「うん。行こ。あれ?レオンは?」
「そういえば居ないわね」
「いつもなら来るのに……」
「……!……!」
なにか聞こえる?
「なんか叫んでない?隣 」
「叫んでるよね……」
「叫んでますね」
「シャルナ!ヤバいぞ!遅れる!」
だんだん声が大きくなり、ドアが開く
「シャルナ!遅れ……あ……」
「大丈夫?レオン」
「たまに抜けてるのが欠点ね」
「大丈夫ですか?」
「あっ……はい……」
そっと扉が閉まり、私達は目を合わせて頷く
「あれ、絶対寝坊したわよね?レオン」
「そうですね。あの焦り具合、寝坊した人に該当します。」
「ははは……」
「って!もう45分じゃ……」
「急ぎましょう」
「レオン大丈夫かな?」
「大丈夫でしょ」
カバンを持って、ドアを開けると、レオンがハァハァと息を上げながら立っていた。
「れ、レオン?」
「ハァハァ……ギリギリ……間に合った」
そう言って、指でグッドを作るレオン。
大丈夫そう?
「急ご!もうあと10分しか」
「走りましょうか。本校では、基本禁じられていますが、まぁ、大丈夫でしょう。緊急事態ですし」
「私、走りにはよ…わぁ!」
「お身体失礼致します。では急ぎましょう」
「えっ?えっ?えっ?」
私が混乱している中、人類じゃないだろって速さで廊下を駆け抜けるヤミル。
その後ろをミミル。そのさらに1km後ろをレオン。
あっという間に体育館につき、ササッと並ぶ。
間に合ったァ……
「ありがとうヤミル」
「ありがとうございます。間に合ってよかったです。」
そこまで息荒くないのヤバい……レオンなんて倒れる寸前だし……
式が始まり、名前を呼ばれそうな時、私は無意識に風系統魔術ー隠蓑を発動させていた。
「シャルナ=アルメリア」
そう言われて、思わず黙る。
後ろに居たレオンに肩を叩かれ、
「はいっ!」
思わず答える。
言っちゃったぁ……
「えっ?今どこから?」
「そこ不自然に空いてるよね」
「透明化?!」
「シャルナってあの!神童シャルナ=アルメリア?!」
「ええっ!同級生なの?!」
「結構光栄じゃない」
「静かに!」
一瞬で静寂に戻る。
「レオン=アステル」
「はい」
「〇〇=〇〇」
「はい」
「……」
「……」
◇◇◇
あれから2時間ほど経ち、やっと終わった
「はぁぁぁ」
「異様に疲れたわね」
「お疲れ様でした。シャルナ様」
「俺はもうヘトヘトだよ……」
私達が疲れたぁと言い合っていると、
「神童シャルナ!お話をぉぉ!」
「レオンくーん!」
「「へ?」」
私とレオンは、驚く。私ならいつもの事だけれどレオンまでは、珍しい。
「可愛い!」
「かっこいい〜!」
「すごぉ!やっぱり現物違うねぇ」
「さすが美男美女!バランス良し!」
「シャルナ様が困っておられますので……」
「サインちょうだい!」
「くださーい!」
すごい勢い……あ、無理……私の意識は、そこで途絶えた。
「シャルナが倒れた!」
「お引取りを!」
「シャルナを運ぶぞ!」
そうして、私はレオンにまた運ばれて1日寝込むことになったのであった。
そんな私は、まさかバトルを仕掛けられるとは知らなかった。
バグが落ち着いてきて、前より投稿しやすくなりました…!
もしかしたら明日も更新できるかもです。
のんびり見守ってもらえたら嬉しいです〜!




