1話 知らない扉
色々雑で誤字、脱字、ミスあるかもしれない
かなり期間が空いた。
俺は帰ってきてすぐトラブルに巻き込まれるなんて全く思わなかった。今頃俺は八卦路の整備をしていたのに、このなぞのばしょに飛ばされてから無くしてしまった。しかも魔力がほとんど無くなったことにより俺の戦闘能力は普通の人間レベルに。今の俺には投げナイフが数本だけであまりにも頼りない。そして目の前には扉が一つ。扉だけが照らされて道が一つしか無い状況。そして今俺は逆張りで何もしていない。ただただ時間だけが過ぎていき、暇すぎて死にそうになった頃にそろそろ扉を開けることにした。しかしガチャッと扉を開けその先は何も無く、その時はただ拍子抜けだった。
「は?なんだこれ意味ないだろ」
しかしこれが俺らの運命を変えることになる。扉はドコドコと音を立てて震え始めた。その扉に何故か不安感を覚えたが、同時に扉に対して強い好奇心を感じた。この好奇心はなんなのか確かめるべく不安を無視してその震える扉を閉めようとした。しかし扉は引っ張っても動くことなく、押してようやく動かすことができた。木の枠も超えて回している扉はしばらくすると四角形の複数の細かい物になり周りを包んだ。そのうちの何枚かが足場になり、まわりの四角形は筒状の空間を作り出し何かに導こうとしていた。
「道は一本だけ、か」
乱雑に並べられた四角形の足場を飛び移って行くと最終的に行き止まりに当たった。俺は期待しているように何が起こることを待った。しばらくして四角形は空間を作り少しずつその空間がどんな空間なのかがはっきりしていった。そこは真っ白な空間で大きめのショーケースが並び、そこには平行世界の塩が封じ込められていた。
「もう何がなんだか分からんな」
よく目を凝らすとその塩がなにをしたのか書かれた台があり、大体結果的に世界を滅ぼすと書かれていた。しかし一つだけ書かれていない台があった。それはオリジナルの塩の台だった。
「俺はこのためにここに来たのか?確かめるか」
オリジナルの塩のショーケースを開けると塩は目を覚ました。閉じ込められていたことが無かったかのように俺に話しかけ始めた。
「ショウ?どうしてここに?それに…ここは葉久が別で作った空間なのに…」
「気づいたら着いた。あと葉久って誰」
「その手に握ってる物は?」
そう聞かれ自分の握り拳にあるものを見た。それは見た目を言葉では伝えるには難しいなにか。触った感覚も無くこの世に存在しないものだった。しかし今俺が握りしめ効果を発動しているそれは確かに存在していた。ただ不思議なのはこれを拾った記憶がないこと。
「テキストの所から脱出するときに拾った」
「うーん…まぁそれのお陰で葉久の影響も受けずに俺の所まで来れたんだから今は放っておこう」
「ところでどうやってここから出るんだ」
「それを使えば良いんじゃないか?ここに来たようにさ」
言われた通り俺はそれを強く握った。それに応じるようにショーケースは四角形に変わっていき、再び筒状の形を形成した。今回は下に続いているようだ。俺は何も言わずに飛び込んだ。塩はその様子を見て少し戸惑ったがすぐに追うように飛び込んだ。そして底に塩と共に着地すると即座に四角形が空間を作っていった。そこは研究室だとすぐ分かった。中央にある大きな机にあらゆる器具が置かれ廃棄する予定のもの、使われていない器具は机の下に置かれていた。研究のための材料や作ったものは壁沿いに置かれた棚にそれぞれの条件で保存されていた。しかしそれらよりも一番奥の大きなカプセルにグリッチャーが閉じ込められていた。そいつはうごめいており今にも外に出そうだ。
「早く周りを探索しよう。ショウは棚をお願い」
「分かった」
俺は塩の指示通り手早く調べた。そこには謎の液体だったりよく分からない植物だったり専門知識が必要な物ばかりだった。しかしひとつだけ鍵が掛かっており、そこにはオリキャラたちの武器がしまってあった。自分の武器は残念なことに無かったが塩のリボルバーと剣を取り出せる鞘があった。
「ここにお前の武器があるぞ」
「俺も収穫があった。実験の記録だ。まず注意としてこの実験室のことに関連したことを言うと、あらゆるグリッチャーから狙われるように仕組まれている。ショウとの合流も言わない方がいいかも」
「面倒くさいな。他には?」
「あとはグリッチャーの研究結果。この様子だとこいつ以外にも居るみたい。そしてそいつらは外に放たれている」
「そしてこいつは[双子]を変異させた[液体]ってやつか」
その時、カプセルにヒビが入った。
「面倒なことが増えた!塩、その二つを早く取れ」
「分かった!」
そういいながら塩はキックで鍵が掛かった棚を破壊した。金属が砕ける音と共に塩は神化したが困惑した声が聞こえた。
「他のチップがない!」
「これをやるからあいつの相手をしたあとに探してこい!その前に俺をどこかに飛ばしてくれ」
「使い方は握る以外にはコツは?」
「あるわけねぇだろ」
「お、おう…」
カプセルのヒビが大きくなりこれから戦闘が始まる。そんな時に塩はそれを強く握り俺はある空間に送られた。そこは白い神殿のような場所。立っている柱の間にある扉は様々で中には扉ではないものがある。奥には一際大きな扉があり、目に入るどの物よりも存在感を放っていた。俺は周りを見てここが安全だと分かると一息着いた。
「あれを塩に頼んだが…知らないところに飛ばされるのは不愉快だ」
まず俺は近くの二つの扉のうちの一つに近づいた。それは所々錆びつき酷く傷つき木で大雑把に修繕され続けたドアノブがない厳重な扉。ドアノブの跡にナイフを刺して回せば無理矢理開けることが出来るかもしれないと思い、ナイフをドアノブ跡に刺して回し無事開けることが出来た。中は埃っぽく中央には大小それぞれの台が一つあった。大きな台には段ボールの質感のミニガン、そして小さな台にはチップが置かれているのが分かった。
「待ったぞショウ」
突然死角に待機していた人物に声を掛けられ思わずナイフを構えた。しかしそこに立っていたのはそるとだった。ただ姿が少し違い包帯や絆創膏を体に使用していた。
「そるとか」
「予想よりかなり時間がかかったな。あと俺はオリジナルではない。そしてオリジナルに伝えなかったこととショウがここでやることを話そうか」
「早く話してくれるか?」
「分かった。まずは俺のことだ」
そう言って包帯をほどいた。そこにはグリッチのようなものがへばりついていた。
「俺の世界だとこれが蔓延して取り返しがつかないことになっている。そしてそれはテキストとの戦いの後に起こった」
「で?」
「俺らの運命はほとんどテキストの後で決まる。そして帰還してすぐ葉久の被害を受けた君たちの運命はまだ決まっていない。お前は運命を良い方向へ向かわせる。それだけだ」
「その確信はどこから?」
「お前もそうだが…まだオリジナルはまだ力を抑えている。ただそれだけだ」
「なるほどな。じゃああのミニガンは?」
「塩の持っているリボルバーと同じようにチップの力を使える。弾は無限だから無駄うちしても問題ない」
「そのチップがないんだが…」
「問題ない。順番に[空間]に入ってチップを集めるんだ。その度にお前は記憶と本来の力を取り戻せる。全ての力をとりもどせば別の世界の記憶も戻る」
「俺の記憶が戻るのは分かった。その後は?」
「悪い、もうすぐ表に出ないと頑張ってくれ」
包帯を巻き直しそう言うとどこからともなく出てきた扉から外に出てき、その扉は消えていった。
「ハァ…やるべきことをやるか」
俺は小さな台の[そるとチップ]を手に取ると、俺の足の速度は本来の速度になり皇帝の目というスキルを取り戻した。これは鑑定、遠視を兼ね備えたスキル。
「あいつらのチップごとに取り戻せる力と記憶が違うのか?」
俺はミニガンを抱え力を取り戻すことを決意したのだった。
出番があまりなかったショウ、頑張る()




