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ループする世界 繰り返される「まだ」

作者: はさら

ここは荒野。

だから花が咲く。


そういうものらしい。

同じものが繰り返し生と死を繰り返す。


今年の冬、最後の日を前にもう一度やってくる来年というやつだ。


「いつ終わるのだろうか?」


ベッドの上でそればかり考える不毛な時間。

言い訳が欲しい。


この無謀な、時間が仕方がないと思える理由が…


だからといって、何かを頑張る気にはなれない。誰かと比べられる土俵にたつ、その勇気もない。


だから、その日がくることばかり考えている。


何かになれるのだろうか?

こんなことばかりで?


無理だろう。

とりあえず、ネットの情報、主にニュースをいつものように眺めながら、チャンスとやらを待っている。


この行為は無駄なように思えて、案外無駄ではない。カネを増やすなら、これでおもいっきり増えることもあるからだ。


もちろん、何も生み出さない。結局、表面が違うだけで、中身は繰り返されている。


それが、人々が安心するという信用という名の毒。時期に効いてくるだろう。


それにより、今、こうしてベッドの上で無意味に繰り返される、死と向かい合う時間。


別に病気というわけじゃない。

年も若い。


だけど、こうしていると、繰り返すだけの日々を思うとベッドの上で一人で死について考えてしまうのだ。


明日とはいつのことなのだろうか?


それすらも曖昧になっていくのだった。


ここは荒野。

だから花が咲く。


それなら、積み重ねてきたこの習慣を手放せば、繰り返しが終わるのだろうか?


いや、花が咲いても結局は繰り返しの一部。

新しい花が咲くという意味じゃない。


それが、現実というやつだ。



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