第6話 ダンジョンの外
「これで第一層と第二層は完成だな」
「そうだな。それじゃあ、スライムとゴブリンたちを配置していくか」
「まずは一階層にスライムを配置しよう。あまり強くはないけど、数で圧倒すれば冒険者たちにとって十分な脅威になるだろうし、油断させることもできる。そして二階にはゴブリンを配置しよう。こいつらは少し知恵があって、集団で行動するから、冒険者たちにとって厄介な相手になるだろう。」
「なんだかダンジョンっぽくなってきたな。」
うれしそうに言った。
「そうだな。これで冒険者が来ても一応は大丈夫そうだ。」
リオも応えるように言った。
「そういえばいまのステータスはどうなってんだ?」
「そうだな。ステータスオープン!」
右手を出して言う。そして半透明な板が出てきた。
名前:ナンジョウ ハル 種族:人間 職業:ダンジョンマスター
レベル:11
HP:310/310
マナ:46/430
体力: 280
攻撃力: 18
防御力: 19
知識: 25
敏捷性: 16
スキル:ダンジョン設計(レベル3)
魔物召喚(レベル5)
魔物育成(レベル2)
罠設置(レベル3)
「おお!全体的に上がったな。」
晴は嬉しそうに言った。
「そうだな。この調子でどんどんレベルを上げていこう!」
「ああ!」
二人は腕を組みあった。
「あれ?そういえば…」
「ん?どうした?」
リオは首をかしげて聞いた。
「俺ってこのダンジョンから出てもいいのか?」
「問題ないぞ。けど…」
「ん?」
「ハルが死ぬとこのダンジョンは崩壊するぞ」
「ええ!」
「あと、出てもいいがダンジョンマスターだってばれるなよ」
「ん?どうして?」
不思議そうに聞く。
「討伐されるぞ」
その言葉を聞き、肝が引いた。
「え…討伐?…俺が?」
「そうだ。外に出たら、気をつけろよ」
リオは慎重な口調で言った。
「え、なんでだよ?…討伐されるとか、そんな大げさな…」
リオは軽くため息をついた。
「ハル、分かってないな。ダンジョンマスターは、普通の人間じゃないんだ。外から見れば、危険な存在にしか見えない。人間側にとって、魔物やダンジョンと関わるやつは敵だ」
「…敵って、俺がか?」
「そうだ。だから、出るときは慎重になれよ」
「はぁ、マジかよ…せっかく外の世界を自由に見て回れると思ってたのに、これじゃ気軽に出られないな」
「まぁ、うまくやればバレないさ。お前なら何とかなるだろ」
晴は苦笑いを浮かべた。
「それで?出るのか?」
「少し怖いけど…出てみたいな」
「そうか、じゃあ行こう」
晴とリオはダンジョンの入り口に歩き進めた。