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 忙しい日々を過ごしている。ボロくなった砦の修復と、ここまでの道、そしてここからの道の整備が吃緊の課題である。


「姐さん、追加の人員が到着しましたよ」

 正直なところ欲しくはなかったが、現状に鑑みればどうにもならない。まあ、貧民街から逃れ、幾許かでも正道かも知れない稼ぎの得られるのは、いいことなのかも知れない。

「宜しく頼む」

 それだけ言って、少し歩き、修行を開始する。修行はいい。己を高めるばかりではなく、真理へ至る途を、小さな光を示してくれる。

 言ってなかったかも知れないが、私は努力が好きだ。それが結実する〝かも知れない〟が好きだ。身体が繰り返す動作が最適化された、その瞬間を感じるのに絶頂する。


 師匠である、高祖母の遺した剣術の基本。敵性生物の身体を弱点に八等分し、途切れずに斬撃を加える。左右の袈裟、それを逆に。胴は意味がないので捨て、動力の要、支点と力点と作用点、その急所を四つ。虫系の時には少し変わる。

 残るは必殺の喉と金的だ。女性の敵には利かないが、そもそも私は女を殺さない差別主義者なので問題ない。私が女だからではない。

 

 組み合わせは数字を超えて無限まである。想定と相対する想像を、超えたい。距離、体格、天候、そして何よりも殺意。それに応えるのが好きだ。


 最大威力の一振りを、仮想敵に放って終わる。描いたのは勿論、母だ。

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